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             工事の足場から見た境内の秋色 / 下からは緑がち  マウスを載せれば写真が変わります

 「爽やかな秋晴れだ!」と、天気予報を見て喜んでいましたが、晴れマークが先延ばしになったり、曇りマークに変わったりして、今日も1日中どんよりした空模様でした。
 おまけに、25日頃には台風がやってきそう。今日からお彼岸ですが、8月のお盆の頃には台風が来たり集中豪雨に見舞われたり。今年のお天気は、お寺に恨みでもあるのでしょうか?
 そう、今日は「彼岸の入り」。お彼岸はお中日を挟んで前後3日ずつ、1週間ありますが、一番お参りが多いのはお中日。土日なども多いですが、曜日に関係なく多いのが入りの日です。今日もたくさんの方が墓参に来られました。
 「最初の日にお参りしておきたい」という方が多いのでしょうか? 今日お越しの方の多くは、ほぼ毎年、入りの日にお越しになります。
 今年は、もみじなどの色付きがとても早く、本堂の足場から見た境内は、紅葉シーズンも遠からじという感じでした。植木屋さん情報によると、京都市内は概ねそのようですが、紅葉自体が早まるか、綺麗に色付くかなどはわかりません。天気予報会社などが出す紅葉予想も、だいたい外れます。
 ただ、今年のように色付き方が‘普通’ではない年は、あまり綺麗に紅葉しないのではないかという予感が、何となくします。何となく・・・。
 色付きが早い分、桜の落葉が頻りとなってきています。掃除をしても、風が吹いてまた元通り。「掃除をしてないのかしら?」と思われないかと気がかりです。していますよ!






      好   き   な   道   桜   紅   葉   の   頃   な   れ   ば            稲畑汀子






             減ってさみしい彼岸花 / 萩は絶好調       マウスを載せれば写真が変わります
 花期を間違わない彼岸花も、そろそろ見頃となってきました。
 気温が18〜20度になると咲き始めると聞きますが、今年は大した残暑もなく、涼しくなるのが早い割りには、開花は遅い気がします。
 今年は、花が少ないのが心配です。1日に10センチほども伸びる花軸の元には、栄養を貯めこんだ球根があるのですが、その球根は雨が多いと溶けてなくなってしまうことがあると言う人もおられます。確かに、彼岸花は水はけのいい乾き気味の土地を好みます。かと思うと、植えてもいないところで突然咲き始めることもあります。
 花は咲かなくても、冬になって葉が出てくれば、球根が健在していることがわかります。何とか、溶けてなくなっていませんように・・・。
 萩は今が絶好調です。今年は萩の当たり年。たくさんの花が付いています。
 萩の花芽は7月頃に分化するそうですが、その頃の気候が‘萩好み’だったのかも知れません。あちらを立てればこちらが立たず・・・毎年、一喜一憂の繰り返しです。

           今がお得な酔芙蓉 / 盛りまで1週間かな 藤袴     マウスを載せると写真が変わります
 酔芙蓉の花が2日かけて赤くなるようになってきました。
 朝に白い花を咲かせ、昼になるとピンク色に、そして夕方には赤くなるのが普通ですが、気温が下がって、1日目の夕方はまだほとんど白く、2日目になってようやく赤くなるように変わってきました。
 酔芙蓉が赤くなるのは、アントシアニンの生合成が午後以降急速に進むためですが、それは気温に影響されます。今年は、早くも赤白が同時に見られて、とてもお得です。
 2日ほど前、この花の写真を撮っている2人ずれの女性がおられたので、「この白い花は今日咲いた花で、こっちの赤いのは昨日咲いた花です。2日目で‘酔った’のです」と説明してあげたのですが、最初はなかなか意味がわかってもらえませんでした。「すごくいい時に来られたのですよ」と言ったら、「わぁー!」と喜んでおられました。
 藤袴は、満開までもう少し。今年は、草丈がちょうどいい感じで、楚々とした雰囲気が漂っています。さぁ、渡り蝶の浅葱斑は来てくれるでしょうか?
 最近は、この酔芙蓉と藤袴の写真を撮る人が引っ切りなし。うれしいですねぇ。
 さぁ、深まった秋を存分にお楽しみください!




     一   さ   か   り   萩   く   れ   な   ゐ   の   秋   の   風          松岡青蘿