8/29版
今日もはっきりしないお天気でした。曇りがちで、お昼過ぎには少し青空も見えましたが、夕方から雨。こんな天気が、まだ数日続きそうです。
以前、この瓦を作ったのは、伏見・深草の瓦棟梁 寺本甚兵衛と聞いたことがあります。 秀吉は、伏見城築城の時、瓦師に原料粘土の産地深草に用地を与え、御用瓦師として諸税賦役を免除したといいます。瓦師はそれ以来、深草に定住して、京都大仏殿や内裏の再建、二条城や各宗の大本山の建築に携わってきました。寺本甚兵衛はその末裔です。 正面左側(北西)の瓦は、亀に乗った黄安(蘆敖)仙人。反対側(右側。南西)は、琴高仙人。鯉に乗っています。この二人の仙人は、よく左右対称に配されることが多いようです。
右側(北東)は、牛を引く仙人。「何という仙人なんだろう?」と、ネットで、「牛」「仙人」と検索すると、出てくるのは福岡の焼き肉屋さん。この両仙人についてご存知の方、是非とも教えてください。 細工は粗いですが、4体とも独特の顔つきをしています。 仙人は、仙境に暮らして仙術をあやつり、不老不死を得た中国の道教の修行者です。ところが、道教は日本仏教にも混用され、建築においても、彫刻などに多用されて、真如堂本堂の欄間も「八仙渡海」という物語を表現しています。 この仙人の瓦は、実際には見ていただけませんが、こんなものが屋根の上にあるのだと思っていただくと、ちょっと愉快かも知れませんね。
ヘブンリーブルーも、数年ぶりに枯れてしまうことなく、毎日花を咲かせてはいるのですが、どうも精彩を欠いています。気候のせいなのか、育て方がよくないのか、悩んでいます。 酔芙蓉も、花数が多くありません。 7月まで、なかなか大きくならなかったのは水不足。その後、急に大きくなった株もありますが、個体差が著しく、蕾はたくさん付いているのですが、花が遅れています。 必要な時に必要な条件が整わないと、いくら後から追っかけても、上手く咲いたりしてくれない花。今度どうなるのか、とてもヤキモキしています。
玉紫陽花は、開いた花は額紫陽花に似ていますが、蕾はまん丸でボールのよう。それが名前の由来です。花は額紫陽花よりも地味ですが、蕾は特徴的で、蕾のほうが魅力的かも知れません。 千葉県の笠森寺からいただいたもので、京都ではほとんど見られません。 まだ暑さ厳しい頃から、萩が咲いています。宮城野萩でしょう。 以前、ある植木屋さんが、「夏の暑いうちから、あちこちで萩が咲くようになった」と歎いていましたが、宮城野萩はまだ秋とは思えない頃から咲き出します。庭のこの萩は、庭を造った際に別の植木屋さんが植えたもの。確かに、ちょっと早く咲きすぎ・・・。境内の昔からの萩は、お彼岸頃に咲きます。 庭には、姫路・明珍の風鈴がまだ吊してあります。紫陽花が咲いて、萩の花も風になびき、明珍の妙なる音がかすかに鳴る。季節が混ざっているようで、何かちょっとしっくりこないなぁ〜。 火曜日頃から、晴れ間が戻ってきそうです。体長を崩されませんように。 夏 と 秋 と ゆ き か ふ 空 の か よ ひ ぢ は か た へ 涼 し き 風 や 吹 く ら む 凡河内躬恒
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