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                         早朝の境内          マウスを載せれば写真が変わります

 歩みの遅い台風の影響で、ここ数日は天気がコロコロ変わります。青空が出て強い日差しが差していたかと思うと、急に黒い雲が立ちこめたりします。でも、雨はほとんど降らず、天気はごく狭い範囲でかなり違っています。本当に不安定なお天気です。
 今朝も、意外と青空が見えて、ちょっと驚きました。その後は、ずっと曇天でした。
 昨日は立秋でしたが、曇天のせいもあって、日の暮れるのがずいぶん早くなったと実感するようになりました。この酷暑も「残暑」に‘衣替え’です。
 少雨の影響で、枝先の葉の色が赤みを帯びてきたもみじが増えて来ました。8月は、緑の濃い葉っぱを堪能したいものです。
 ボクはお盆の棚経で出かけているため、昼間の境内の様子はわかりませんが、観光客は極くわずか。早目のお盆の墓参に訪れる人の姿が、チラホラ見られるような感じでしょう。
 週末からは墓参の人が一気に増えるはずですが、台風の影響が明日からは強まるので、出控える方も多いでしょう。こんな時期に台風が来るなんて・・・。





        降  り  足  ら  ぬ  雨  を  な  げ  き  て  秋  に  入  る          稲畑汀子






    朝早く、咲きそろわぬヘブンリーブルー / 酔芙蓉のシーズン到来 マウスを載せれば写真が変わります
 テレビで「盛り」と放送された木槿(むくげ)の花ですが、少雨のためか、花の数はすっかり減ってしまい、ちょっと寂しい姿になっています。
 それと入れ替わるかのように、茶所前のヘブンリーブルーの花数が日に日に増えて来ました。
 短日開花性のヘブンは、日が短くなってこないと盛りにはなりません。ピークは10月。それでも、今朝は10輪は咲いたでしょう(朝が遅い花なので、朝早く見に行っても、まだ開き切っていないのです)。
 盛りまで到達してくれるかとまだまだ心配が絶えませんが、毎朝、‘お寝坊’なこの花を見に行くのが楽しみです。
 真如山荘の前の大きな蓮の隣では、酔芙蓉が咲き始めました。
 一昨日、「明日咲くねぇ」と言っていたのですが、昨日は見るのを忘れてしまいました。今朝見たら、白い花と赤く萎んだ花が1つずつ。白は今日咲いた花、赤は昨日咲いて、夕方に赤くなって萎んだ花です。
 酔芙蓉も少雨のせいで、今年は概してあまり大きくなっていません。でも、花芽はたくさん付いているので、これからしばらくは楽しませてくれそうです。
 蓮は絶好調! ただし、花が大きな葉っぱに隠れて、あまりよく見えません。

               モクゲンジの種 / 正に、鈴なり!      マウスを載せると写真が変わります
 この風船かずらの実のようなものは、何だかおわかりになりますか? モクゲンジ(栴檀葉の菩提樹)の種です。3枚で構成された実の殻の中に、種が入っています。
 ‘裏写真’をご覧いただくと、どれほどたくさんの種が木に付いているかおわかりいただけるでしょう。
 あまりにたくさん付いているので、木は余計な種を落とします。生理落果です。毎日、たくさんの‘要らない’種が、木の下の参道に落ちてきます。まるで、まったく掃除をしていないかのよう・・・。秋には茶色く熟して、中の種も完熟して、また落ちます。
 花の時期には‘Golden Rain Tree’という英名のあるほど、黄色い花粕を降らせ、夏には生理落果で青い種を、秋には完熟の茶色い種を・・・。落ち葉も大変。掃除人泣かせの木です。
 6時頃から雨が強く降り始めました。雨音の向こうから、琵琶湖の花火の音が山を越えて聞こえて来ます。この雨の中、花火大会は開かれているようです。
 さて、台風の影響が心配です。どうか、万全の対策をお取りください。




       遠   花   火    音   し   て   何   も   な   か   り   け   り          河東碧梧桐



8月16日の送り火に合わせて、本堂前で「精霊送り灯ろう供養会」が行われます。灯ろうのお申し込みはこちらより。