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                   緑濃い境内 / 木槿越しの三重塔    マウスを載せれば写真が変わります

 今日の最高気温は37.3度。日差しが強く、蒸し暑くて、じっとしていても汗が流れました。
 夕方、遠雷の音が聞こえてきて、入道雲が現れましたが、降りそうな気配はなし。どうやら、京都市よりも北のほうだけ、雨の恵みがあったようです。
 境内は乾ききって、葉の色が変わってきているもみじの木が増えました。‘身軽’になろうとしてか、たくさん葉を落としている木もあります。夏の高温小雨で木々が傷み付けられることが、近年増えました。
 こんなに暑いと、訪れる人はなお一層まばらです。拝観される方は、連日1桁台。犬の散歩の方も、日中は減っています。きっと、かなり早朝に来られているのでしょう。
 今日から、つくつく法師が鳴き出しました。まだ7月だというのに・・・。  ボクの子供の頃は、最初にニイニイ蝉が鳴き、その後が油蝉。そして熊蝉で、最後がつくつく法師でした。最近は、暑いところが好きな熊蝉が、いきなり鳴き出したりしています。
 また、子供の頃はミンミン蝉はいなくて、「親戚の家に行った時に聞こえる鳴き声」の蝉でした。ところが、最近は時々鳴き声を聞くことがあります。
 熊蝉とミンミン蝉の鳴き声は、まったく違って聞こえますが、ベースとなる音はほぼ同じで、ゆっくりと再生すればミンミン蝉、早く再生すれば熊蝉の鳴き声となるのだそうです。
 熊蝉の鳴き声は、暑さを余計に増します。涼しげな(ひぐらし)の声が聞きたいなぁ〜





        己   が   出   し   穴   を   満   た   せ   り   蝉   時   雨          町垣鳴海






                  ヘブンリーブルー、悲願の開花       マウスを載せれば写真が変わります
 とうとう咲き始めました! ヘブンリーブルー!!
 2010年にたくさんの花を咲かせて以来、ずっと不調続きだったヘブンリーブルーが、ようやく咲いてくれました。
 長かったこの4年。最初の年は、何が原因かまったくわからず。次の年からは土を総替えしましたが、やはりダメ。植木鉢で育ててみましたがダメ。種苗メーカーに調べてもらったら、土中の細菌によるものだろうとのことでした。京都の植物園でも同じ症状が出ていました。
 そして今年、今までは本堂裏の腐葉土をベースにしていた栽培土を、自坊の敷地内の土に替えました。雨水が流れ込むのを防ぐために、独立したプランターで栽培。「これでダメだったら、もう打つ手がない」と背水の陣で臨んだ今年でした。
 「今年はいけるかも・・・」と思いつつ、異変に起きそうな兆候を見つけたりと、一喜一憂の日々でした。
 とにかく、「うれしい!」の一言です。毎年、種を送ってくださった方、「やっと咲きました」。毎朝水やりをしてくださっているおばあちゃんたち、「ありがとう!」。
 盛りは10月。無事に盛りを迎えられるように、祈るような日々がまだまだ続きます。

            真如山荘前の嘉祥蓮 / 開き切った寿星桃    マウスを載せると写真が変わります
 毎日、蓮を見るのが楽しみです。暑い盛りでも、蓮の花を見ると、気持ちがスッとします。
 真如山荘の前に2鉢、自坊に4鉢あって、そのうちの4鉢が次々と咲いています。そろそろピークを迎えそうで、明日は5輪以上が咲くでしょう。
 真如山荘の前のは、今年、鉢に土を入れるところから始めたのですが、元肥を入れすぎて、最初はすごい腐敗臭がしていました。おそらく、窒素分が多すぎたのでしょう、葉が異様に大きく育って、花を隠してしまっています。ですから、遠目には蓮が咲いているとはわかりにくく、葉をかき分けて、やっと綺麗な花が見られるような状態です。これは、来年、改善しなくてはいけません。
 蓮は開花から散るまで、4日間です。‘裏写真’は自坊の蓮「寿星桃」。近年、中国杭州にて育成された種類です。
 ここまで開いているので、「あれっ、今日は4日目だったかなぁ?」と思っていたら、昼過ぎにはまたちゃんと閉じていました。開くよりも閉じる方が大変だと思いますが、その力には驚きました。
 さぁ、明日も暑いですが、蓮を愛でる楽しみがあります。どんな花を見せてくれるでしょう・・・。
 7月も今日で終わり。いよいよお盆の月が始まります。暑さに負けず、しっかり食べて、十分睡眠を取ってください。ご自愛ください。




       蓮   の   葉   の   う   ね   り   て   遠   き   蓮   の   花          日 原  傳