6/26版
お天気の不安定な日が続いています。午後になると、雷が鳴ったり、夕立が降ったり。しかも、同じ京都市内でも、ものすごい雨が降っている所があるかと思うと、青空が出ている場所もあったりと、かなり狭い範囲でお天気が変わってきます。いつ、どこで降られるか予測が付かない、ゲリラ的な雨です。
6月の真如堂に菩提樹の花を見に来る人はいても、沙羅の花を見に来る人はほとんどおられません。毎日せっせと咲いてくれているのですが・・・。 菩提樹が終わった境内を訪れる人はわずか。拝観される方もごく少なくて、5人以下という日さえあります。 雨が降ったら降ったで、本堂で雨宿りをしながら、雨に煙る境内を眺め、雨音に混じってひときわ大きく聞こえる壊れた樋から落ちる水音を聞くのも、とても心落ち着く時間です。 雨に濡れる沙羅の花や、もみじなどの葉から滴り落ちる水滴を見るのも、とてもゆったりした一時です。 余談ですが、本堂正面の、役目を6割ほどしか果たしていない破損した大樋は、今年度中に修復をします。修復後は、樋から落ちる水も‘秩序’が保たれたようになるでしょう。樋から乱れ落ちる滝のような雨は、もうすぐ見納めですよ!
今年のことはもう仕方がないと諦めて、来年以降のことに精を出すことにしました。 いま、境内に植わっている紫陽花は500株余。これを1000株にします! そのためには、兎にも角にも、挿し木、挿し木。今日も100ほど挿し木をしました。3年ほどしたら、少し見応えがあるようになっているでしょう。 いまやっていることが実を結ぶのには、少なくても5年ほどはかかります。老いぼれるのが先か、見応えのある紫陽花園が出来るのが先か、気力の勝負です。
今年の夏は冷夏という予想も覆り、いつもながらの暑い夏になるとか。もう、ニイニイ蝉が鳴き出したなどと聞くと、あの顔が歪むような暑さが蘇ってきます。 そんな夏にあって、心を涼やかに、清浄にしてくれるのが蓮の花。 今年は、「真如蓮」「嘉祥蓮」という2種類の蓮根を買って蓮鉢に植え、「真如山荘」の前に置きました。また、池の中にも小さな鉢を置いて、これまであった蓮を植えました。 そして、とうとう花芽が上がって来ました!(山荘前のどっちが「真如蓮」で、どちらが「嘉祥蓮」か忘れてしまいましたが・・・) 開花まであと数日。ワクワクして待っています。 自坊の前にある栴檀葉の菩提樹(モクゲンジ)は、‘Golden Rain Tree’の英名の通り、毎日どんどん金色の花を散らせています。 門の内側を向いて咲いているので、開花のことを知っている人はほんのわずか。落ちた花を見て、「あれっ? なんだろう?」と見上げても、まだわからないかも知れません。どうぞ、門の中からご覧ください。 梅雨もそろそろ後半。荒天になることも多いと思います。どうか、急な天候の変化にお気を付けください。 夢 に 見 し 人 遂 に 来 ず 六 月 尽 く 阿部みどり女
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