6/6版 




                      雲多き日の木々の緑         マウスを載せれば写真が変わります

 今日、東北北部の梅雨入りが発表され、日本列島は長雨の季節に入りました。
 天気予報が当たりません。今日の京都は雨が降ったり止んだりで、雷雨になる可能性もあるとの予報でしたが、朝に少し降っただけで、ずっと曇り空。夕方には晴れ間も出てきました。
 5月末から6月初頭にかけては真夏のような暑さで、1日には36度の猛暑日を記録しましたが、昨日の最高気温は22.6度。今日も27.3度と、あの暑かった日を思うと、ずいぶん過ごしやすく感じました。
 境内の緑はますます濃くなり、雨の日の樹下は薄暗いほど。ボクの好きな季語「木の下闇」「青葉闇」の季節がやってきました。
 雨が多くなると、一気に蚊が増えます。境内のベンチで本を読んだりされるには、虫除けは必携になってきます。ボクたちも屋外作業をする時には、腰に蚊取り線香をぶら下げるのがお決まりの格好になってきます。
 梅雨が嫌いな方は多いと思いますが、穏やかでたっぷりの雨が降ってくれないと、境内の草木の生育や紅葉にも影響してきます。夜の間に降ってくれるのがベストなのですが・・・。




       呼   の   塔   と    応   の   堂   宇   と    青   葉   闇          藤田湘子





            薄暗い庭に蒼い花映える / 大きな花をゆらゆらと  マウスを載せれば写真が変わります
 紫陽花が少しずつ咲いて来ました。
 本堂裏の新しい紫陽花園にばかり気を取られていましたが、久しぶりに鐘楼の周りを見に行ったら、3種類ぐらいが開花していました。まだ色付きは浅いですが、日に日によくなっていくでしょう。
 気がかりなのは、本堂裏の紫陽花の病気。10株ほどが大打撃を受け、開花はおろか株の存続さえ心配な状態。こんなことは初めてです。お天気が安定したら、直ぐさま‘治療’に当たってみます。
 紫陽花園の看板に、「ご不要になった紫陽花の鉢植えや株をお譲りください」と書いておいたところ、今日、早速、2鉢が届きました。花屋さんで不要になったのをもらってきてくださったのだそうです。今までにはなかった種類なので、挿し芽で増やして植えようと思います。
 紫陽花の見頃は、今月半ば以降でしょう。どうぞお越しください。

        どこに咲いているかわかりますか? / 皐月の花も満開  マウスを載せると写真が変わります
 さて、お待ちかねの菩提樹、今日、開花宣言です!! 例年より、少し早い開花でした。
 朝は咲いていなかったそうですが、夕方近くには20輪ほどが咲いているのを見つけました。早速、菩提樹の説明書を掲示し、「6/6 開花」と小さな紙を貼り付けました。
 でも、まだ、よほど注意深く見ないと、どこに咲いているのかわからない程度。明日にはもっと、明後日にはもっともっと咲いて、10日過ぎには満開を迎えます。そして、花が終わっていくのと並行して結実し、15日頃には花はほとんど終わってしまうはずです。
 さぁ、来週半ば、満開の数万の菩提樹の花と香りに包まれる喜びを味わいに、ぜひお越しください!
 菩提樹と反対側にある沙羅の蕾は、まだ少し堅め。例年は菩提樹より少し遅れて咲きますが、今年は少し間が空くかも知れません。菩提樹と沙羅と紫陽花、なかなか足並みが揃いませんね。
 急な雷雨と熱中症にご注意ください。




      も   し   か   し   て    菩   提   樹   の   花    こ   の   匂   ひ          飯島晴子