5/17版
カラッと晴れ渡った、最高の日和となりました。最高気温は26度。日向にいると暑いですが、湿度が低いので、とても過ごしやすかったです。
茶摘みをするのは初めてという方もおられれば、3度目という方もおられます。初めて茶摘みに来られた時は、要領もわからず、摘んで持って帰ってもどうしたらいいのか、不安げでしたが、さすがに今年は慣れた手つきで、黙々と摘んでおられました。 昨年は、真如堂で摘んだお茶だけで、1年のお茶の葉がまかなえたそうです。でも、お茶摘み‘ベテラン’の雲水さんによると、今年は収量が少なかったとか。どうしてなのでしょう? 積み終わって、持参のおにぎりを召し上がり、最後に本堂の前でお勤めをして帰って行かれました。 さて、美味しいお茶になりますでしょうか? 今頃、蒸しの作業をされているかも知れません。
爽やかこの上ない日でしたが、境内では電動カンナや槌音、チェーンソーの音が鳴り止むことはありませんでした。 冬以来続いている本堂の修繕工事は追い込み状態。大工さん、塗装屋さんなど、10人がかり。本堂のあちらこちらが現場となっていました。 境内では植木屋さんが、枯れ枝の除去作業と剪定作業などを行っていました。チェーンソーの音に、時おり怒声が混じります。まだどう動けばいいか飲み込めていない新人に、先輩たちの活が入っていたのです。一つ間違えば命に関わることにもなりかねませんから、厳しく指導されているのでしょう。 残念ながら春が来ても芽を吹かなかった枝は、切除するしかありません。それだけでも大変な量になります。また、今のうちに剪定しておけば、また新芽が芽吹いて葉が密に茂り、姿が良くなります。 植木屋さんから少し離れたところで、職員さんとボクも、遠慮しつつ剪定作業。剪定は初心者の職員さんを、ボクは「ここは、こう切ってください」などとやさしく指導。ただ、「梯子に登る時は気をつけて」ということは、念入りに教えました。 静かな境内を求めてお越しになった方には、ご迷惑をお掛けしました。これも初夏の風情の一つと思っていただければ・・・。 目 つ む れ ど 尚 万 緑 の 中 に 在 り 森田幸夫
あと1ヶ月すれば、菩提樹の花は見頃となります。今から楽しみにしています。 自坊の前の山法師が、今年はたくさん咲いています。 その名前は、比叡山の僧に由来します。「山」は比叡山、「法師」は僧。弁慶の姿を思い浮かべてみてください。頭から白い布を被っていますね。山法師の花の、真ん中の丸い花穂が僧の頭、4枚の白い花びらが白い布です。たくさんの山法師がズラリと並んでいるのがイメージできますか? 先日、お話しをした方が、「アメリカ花水木」とおっしゃったので、「花水木に‘アメリカ’は付けません。付けるなら山法師。アメリカ山法師が花水木の別名です」とお教えしました。 花水木と比べたらずいぶん地味で控えめな花ですが、これだけ並んでいるとちょっと迫力があります。
真っ白い花の中心に赤い雄蘂のある花も美しいですが、蕾も実に品があって美しい。埼玉のお菓子に「白鷺宝」というのがありますが、あれを真っ白にした、鷺の卵のような蕾です(鷺の卵は見たことがありません)。 門の前にある大きな平戸つつじは、花が上の方まで咲いてきました。先に咲き出した下の方の花は、もう終わり。木の高いところ一面に花が付いているので、正面参道からでもよく目立ちます。 この花が終わる頃には、緑もますます濃くなり、早咲きの紫陽花が咲き始めます。 さぁ、明日も今日のような快晴! あざやかな境内の緑をお楽しみください。 大 山 蓮 華 か く れ 仏 に ま み え け り 雨宮桂子
|