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一気に夏日となりました。今日の最高気温は28度。しかも、最高気温が記録されたのは夕方4時過ぎ。朝からほぼずっと快晴でしたので、熱が溜まったのでしょう。
日本には伝統的な色の名前が千百余種もあると聞きます。若草、若芽、若苗、若葉、若緑、若竹・・・と、「若」の付いた緑色系の色の名前だけでも、こんなにあります。その多さは、日本人がいかに自然と親しみ、それを生活の中に活かして来たかを物語っているのではないでしょうか? 自然を征服するのではなく、自然の中で生かされていくというような豊かな自然観を持った日本人に生まれたことをうれしく思います。 さぁ、お天気のいい日に、目映いばかりの新緑に包まれにおいでください! 若 葉 風 色 エ ン ピ ツ は 折 れ 易 し 浦 ひろし
今年は特に手入れがよかったのでしょうか? いえ、いくら手入れをしても、花の少ない年もあります。最後は、自然に任せるしかありません。 甘い香りも漂って、虫たちも寄って来ています。 自坊の庭では、蓮華つつじが咲いています。こちらは例年通りの咲き具合です。 この美しい蓮華つつじには、毒があります。この花を便所の蛆殺しに使ったという例もあるそうですし、つつじの枝を箸代わりに使った13人の子供たちが亡くなったのを供養した塚の伝説なども残っています。つつじは漢字で「躑躅」と書きますが、これは「足がふらつく」ことを意味するのだそうです。また、つつじを蜜源とした蜂蜜で中毒死をしたという外国の例もあります。 ボクは子供の頃、平戸つつじの花の根元を吸って、その蜜の甘さを楽しんでいましたが、危険なのは蓮華つつじなどに限定されるようです。馬酔木、紫陽花など、身近な植物に毒があるものです。 本堂脇の池の周りでは、霧島つつじも咲いています。今はまさにつつじの最盛期です。
おからを「卯の花」とも呼びますが、これは単に見た目がこの花に似ていたからだとか、「おから(空)」というのはイメージがよくないので、縁起を担いで、「卯(有)の花」と呼んだなどという説もあります。 卯の花はウツギとも呼びますが、これは茎の真ん中が空洞だから、「空木」から来ています。「空」を嫌って「卯の花」と呼んだものの、その卯の花の幹も実は空木だったわけですねぇ・・・頭が混乱してきました。 先週は赤かった花の木の種の色が、かなり抜けてきました。もうしばらくすると、クルクル回りながら落ちてきそうですよ。日の光を浴びてキラキラ光りながら舞うように落ちてくる花の木の種は、すごく楽しく、幻想的でさえあります。お楽しみに! 今日は八十八夜。「八十八夜の別れ霜」と言いますから、もう冷え込むことはないでしょう。8日は立夏です。 晩春から初夏の美しい境内を、ぜひお楽しみください! 八 十 八 夜 草 の 匂 ひ の 猫 を 抱 く 坂本敏子
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