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「もうこれであたたかくなるだろう」と思っていたら、今日はちょっとヒンヤリ。昨日26.7度まで上がった気温が、今日は19.6度。動くと汗ばむような気温を体験した体には、少し寒くさえ感じました。
そんなきれいな新緑なのに、どうして紅葉の季節ばかりに人が集中するのでしょう? ‘赤’という色の持つ魔力でしょうか? 新緑は、その赤に負けじと劣らず、人の心を清々しくする力を持っているように思います。 昨日・一昨日の2日間、新入社員の研修があって、700余人のフレッシュマンが境内を訪れました。「今、もみじに花が咲いていますから、ぜひとも見て帰ってください」と説明しましたが、小さな花に気を留めてくれたでしょうか? さて、10日ほど前は桜の花びらがヒラヒラと散っていましたが、今はその花びらを束ねていた萼が降る頃となりました。桜の木の下は、萼がいっぱいです。まだ残っていた花びらも混ざっています。 こんな光景も美しく、季節の移ろいを感じさせてくれます。ただ、掃除は大変。散った花びらはそのうち土に同化していきますが、萼は掃除をしなければいけません。砂利の上に落ちた萼は、掃除しにくくって・・・。掃除しながら、季節を味わいましょう。 人 去 り て さ く ら 蘂 ふ る 石 の 上 大平帆志
この桜、写真に撮っても、なかなか実物通りの色が出ません。朝は青っぽく、夕方は赤っぽく、晴れても曇っても、うまく写りません。 今日、山吹の手入れをしていたら、通りがかりの人が、「山吹は、やっぱり一重がいいですねぇ」とおっしゃいました。然り。桜もそうかも知れません。椿もそうですね。簡潔、単純の‘美’というのがあると思います。 ‘裏写真’は、 普通のもみじ、花の木、そしてこの羽団扇楓、それぞれの花にも特徴があって面白いですねぇ。
1株いただいたのが最初で、その株に出来た種を蒔いて、今では10株以上が大きくなっています。総門前のお家の方も、種を採って帰って蒔かれたのでしょう。同じように大きくなっています。繁殖力は強いはずですが、他所ではあまり見かけません。 本堂脇の池の周りに咲く 馬酔木もまだまだ見頃です。枝枯れが心配な馬酔木も、今年は花付きがよく、新芽もよく吹いているように思います。 境内は花いっぱい! 花を探して歩くだけでも、かなり楽しめますよ! 人の少なくなった境内に、ぜひお越しください。 野 に 出 で よ 見 わ た す か ぎ り 春 の 風 辻 征夫
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