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                      青空に映える赤椿         マウスを載せれば写真が変わります

 昨日の寒気の吹き出しがまだ残っているのか、期待したほど気温が上がらず、最高気温は11.8度。3月初旬並でした。
 昨日は全国的にも寒さが戻り、京都も雪か霙のようなものが降ったり、突風が吹いたり。かと思うと、急に青空が広がったりの、目まぐるしいお天気でした。
 今朝は、山々に雪が積もって白くなっていて、最低気温は2.6度。寒い朝でした。
 今日は穏やかなお出かけ日和。昨日が荒れ模様だったこともあって、たくさんの方がお彼岸のお参りに来られました。その応対にずっと家の中にいて、外を眺めて「快晴だなぁ」と思っていましたが、日照時間を見ると、それほどでもなかったようです。
 日が傾く頃、正面参道下の大きな椿を目がけて、カメラを持って境内へ。墓参の檀家の方に挨拶をしながら、西日に照らされた椿の写真を撮りました。
 濃く青い空に映える真っ赤な椿は、西日を浴びてなおさら真っ赤に見え、光沢のある葉はキラキラしていました。




      ゆ   ら   ぎ   見   ゆ    百   の   椿   が   三   百   に         高浜虚子





            遅咲きの八重紅梅 / 黄色い煙のような山茱萸の花   マウスを載せれば写真が変わります
 この1週間で、季節は急に進みました。
 桜の蕾は大きく膨らみ、開花まであと数日。山茱萸の花も今が盛り。本堂裏の薬師堂の周りが黄色く見えます。馬酔木も満開。遅咲きの元三大師堂前の八重の紅梅も咲いてきました。
 目を地面に転じれば、一気に草たちが背丈を伸ばしてきました。レンゲ草の花も、少し咲いています。職員さんとも、草引きのことが話題に上るようになりました。
 「そんなに急いだら、勿体ないよ」と言いたいぐらい、季節は駆け足。冬の間ため込んでいたものを、一気に吐き出さんばかりの勢いです。
 もみじや桜などの落葉樹はまだ芽吹いていないので、遠目には冬と変わりませんが、来週はぽかぽか陽気が続くようですから、また大きな変化がいっぱいあるでしょうね。

               染井吉野の蕾 / 枝垂れ桜はより早く     マウスを載せると写真が変わります
 もう4日前のことになりますが、今年初めて、ボクの鼻は‘春の臭い’を察知しました。春、温かくなってくると、土中のバクテリアが動き出して腐敗臭を出します。いろいろな花が咲き出すよりも、この臭いこそがボクにとっては春の訪れです。
 春といえば桜。京都市の染井吉野の開花について、日本気象協会は27日、ウェザーマップは26日、ウェザーニューズは25日とそれぞれ予想しています。境内では28日頃開花でしょうか。蕾の中から、ピンク色が見えるようになってきました。
 三重塔脇の枝垂れ桜の開花は、例年、染井吉野よりも早く、もう蕾全体が紅くなっています。26日頃に開花でしょうか?
 桜、桜と騒がしくなる季節は、ボクはあまり好きではありません。桜ばかりが花じゃなし、もっと深く静かに春の訪れを楽しみたいものです。とはいうものの、多くの人が春を実感する花は桜。
 桜の開花情報も始まりました。タイミングを見計らってお越しくださいね。




     は  な  は  み  な   い  の  ち  の  か  て  と   な  り  に  け  り          森アキ子