2/14版
天気予報が的中し、今日も雪。夜が明ける頃にはほんのうっすら白くなっている程度だったのが、10時頃から本降り。2時頃までしんしんと降って、あっという間に10センチほど積もりました。
普段見慣れている境内の景色ですが、雪が積もると、また違った表情を見せてくれます。降りしきる雪さえなければ、ゆっくりと歩き回ってみたかったです。 一昔前なら、こんな雪の降る日には、雪遊びをする子供の姿をよく見かけたものです。雪合戦をしたり、雪だるまを作ったり。ボクは2つに割った青竹の先を火にあぶって曲げてソリを作り、参道の斜面を滑り下りる遊びによく興じました。それが高じて、雪がない時には、赤土の斜面に水を撒いて滑ったりもしました。 時代は変わって、いま、雪を喜ぶのは中高年のカメラマンばかり。華やかさが失せました。
真如堂は月遅れで涅槃会を修しますが、天台宗の京都のお寺の涅槃会が、明日、本堂で行われます。その準備などをしながら、ふと、「お釈迦さまは雪をご覧になったことがあるのだろうか?」と思いました。幼少期を現在のインド・ネパール国境付近で過ごしておられますから、高い山に雪が積もった景色は当然ご覧になっているでしょうし、遍歴された北インドでは雪も降るでしょう。 境内の石仏は、雪の冠を被っても、少しも寒そうには見えませんから不思議です。「やはり、修行ができているんだな。ボクとは違う」と、脈絡のないことを思わせる雪景色でした。 朝 よ り も 昼 の 寒 く て 涅 槃 雪 岩田由美
馬酔木の花は、まだこれから2ヶ月以上は楽しめます。目立たない小さな花ですが、春の先駆けです。 雪が降ると水仙が心配で、必ず見に行きます。先週や今週のように重たい雪が、水仙の細長い花軸を折り曲げてしまわないかと心配なのです。 でも、案ずるほど柔ではありませんね。今日も水仙は、頭を垂れながらも凛としてたたずんでいました。花が終わったら、お礼肥をあげて、もっともっと株を増やしてもらうようにお願いしないと・・・。 19日は「雨水」。また春に近づきます。でも、もう一度ぐらいは雪が積もるかも知れませんね。 お風邪を召されませんように。 馬 酔 木 咲 く 向 う で 欠 伸 夢 の 僧 金子兜太
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