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           昼でも薄暗い雪の境内 / 雪の中、堂々と本堂     マウスを載せれば写真が変わります

 天気予報が的中し、今日も雪。夜が明ける頃にはほんのうっすら白くなっている程度だったのが、10時頃から本降り。2時頃までしんしんと降って、あっという間に10センチほど積もりました。
 終日、降るか曇るかだったので、境内はどんよりと、北陸の冬のような色合いでした。少しでも青空が覗くと、最高にきれいなのですが・・・。山という山は、まったく見えませんでした。
 今日の雪も、先週と同じく水分の多いベタ雪。2時過ぎ頃からはどんどん溶け始め、場所によっては地面が顕わになり始めました。
 夕方、境内を歩くと、溶けた雪水が水路を勢いよく流れる音が聞こえ、木の枝から雪の塊が落ちてくる音も頻り。でも、それは春の訪れを感じさせる音のように思え、おもわず「氷融け去り葦はつのぐむ さては時ぞと思うあやにく 今日も昨日も雪の空」の歌詞が頭の中で響いていました。


            雪の中に座す露仏 / 桜の枝越しの三重塔     マウスを載せれば写真が変わります
 雪が降ると、人が増える境内。いつ境内に出ても、必ずカメラを持った人が数人おられました。今日はずっと雪が降り続いていたので、傘を差したりタオルでくるんだりして、カメラが濡れないよう大事そうにしておられました。
 普段見慣れている境内の景色ですが、雪が積もると、また違った表情を見せてくれます。降りしきる雪さえなければ、ゆっくりと歩き回ってみたかったです。
 一昔前なら、こんな雪の降る日には、雪遊びをする子供の姿をよく見かけたものです。雪合戦をしたり、雪だるまを作ったり。ボクは2つに割った青竹の先を火にあぶって曲げてソリを作り、参道の斜面を滑り下りる遊びによく興じました。それが高じて、雪がない時には、赤土の斜面に水を撒いて滑ったりもしました。
 時代は変わって、いま、雪を喜ぶのは中高年のカメラマンばかり。華やかさが失せました。

           普段よりも存在感のある石仏たち / 白き青海波   マウスを載せると写真が変わります
 明日2月15日は涅槃会。お釈迦さまが入滅された日です。
 真如堂は月遅れで涅槃会を修しますが、天台宗の京都のお寺の涅槃会が、明日、本堂で行われます。その準備などをしながら、ふと、「お釈迦さまは雪をご覧になったことがあるのだろうか?」と思いました。幼少期を現在のインド・ネパール国境付近で過ごしておられますから、高い山に雪が積もった景色は当然ご覧になっているでしょうし、遍歴された北インドでは雪も降るでしょう。
 境内の石仏は、雪の冠を被っても、少しも寒そうには見えませんから不思議です。「やはり、修行ができているんだな。ボクとは違う」と、脈絡のないことを思わせる雪景色でした。




       朝   よ   り   も    昼   の   寒   く   て    涅   槃   雪           岩田由美





          馬酔木に雪もいいものだなぁ / 雪に負けるものか!  マウスを載せれば写真が変わります
 花が咲き始めた馬酔木の梢に、重たい雪が被さるように乗っかって、枝がたわんでいました。でも、葉っぱが可憐な花を雪から守るようにガードしていて、頼もしく思えました。
 馬酔木の花は、まだこれから2ヶ月以上は楽しめます。目立たない小さな花ですが、春の先駆けです。
 雪が降ると水仙が心配で、必ず見に行きます。先週や今週のように重たい雪が、水仙の細長い花軸を折り曲げてしまわないかと心配なのです。
 でも、案ずるほど柔ではありませんね。今日も水仙は、頭を垂れながらも凛としてたたずんでいました。花が終わったら、お礼肥をあげて、もっともっと株を増やしてもらうようにお願いしないと・・・。
 19日は「雨水」。また春に近づきます。でも、もう一度ぐらいは雪が積もるかも知れませんね。
 お風邪を召されませんように。



       馬   酔   木   咲   く   向   う   で   欠   伸   夢   の   僧          金子兜太