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予報通り、今朝起きて窓の外を見ると、うっすら雪が積もっていました。今季初の積雪です。
カメラの充電が終わった午後、もう一度境内を回りましたが、雪はもうすっかり消えて、なおさら普段の冬の境内。 大阪から墓参に来られた男性に、「京都はお寒いでしょう?」と聞くと、「寒いですけれど、ピシッとする感じです。凛とした空気が好きです」とおっしゃいました。その通り!! それが他の季節では体験できない、冬の境内の醍醐味の一つ。 雪に水分を補給してもらった苔はとても元気そうでしたし、屋根から時おり落ちてくる水滴に光が当たって、とても綺麗でした。 雪 晴 の 大 地 に 応 へ た る 光 稲畑汀子
真如堂の北に見える比叡山、遠く西に見える愛宕山が、時おり雪雲がかかって全景が見えなくなったりしながらも、光を受けて輝いて見えました。 愛宕山は京都市内から見える山の最高峰(924m)。比叡山がそれに続きます(848m)。その昔、比叡山と愛宕山はお互いに「自分のほうが背が高い」と喧嘩をし、 比叡山が愛宕山を叩いたところタンコブができて、 その分、愛宕山が高くなったといわれています。共に信仰の山です。 真如堂の御本尊阿弥陀如来も、最初はこの比叡山の奥地、横川の常行堂におまつりされていました。ある時、東三條院(一条天皇母)と真如堂開祖戒算上人の夢枕に一人の老僧が立ち、「私を都に降ろして欲しい」とお告げになりました。それに従って御本尊は京洛に降りて来られ、真如堂が建てられたわけです。 法然上人も比叡山から下りて来られた時には真如堂をお参りされ、その弟子である親鸞聖人もやはり真如堂に参詣ました。 本堂の北側からは、その比叡山が見えます。御本尊の由来など、歴史に思いを馳せながら見る比叡山は、なおさら神々しく見えました。 さぁ、寒さはこれからが本番。雪が降ると移動に困りますが、あまり忙しくない日なら大歓迎! 節分の頃には雪景色が堪能できるでしょうか? お風邪を召されませんように。 比 叡 あ た ご 雲 の 根 透 け り 村 時 雨 池西言水
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