12/24版
どんより曇った冬空になる天気予報でしたが、少し外れて、晴れ間ものぞく、まずまずのお天気でした。
枯れたまま枝にしがみついているもみじの葉や種もありますが、ほとんどはシンプルに枝だけになりました。 冬に木の形、枝ぶりを見るのが、ボクは大好きです。それぞれの木の性が、装飾を排し、静かに現れています。あるものは真っ直ぐに、またあるものは屈曲して、光を求めて伸びています。 あの賑やかだった紅葉の季節が嘘のよう。紅葉だけ見て、この木の姿を見ないのは、ずいぶん損をされていると思います。もちろん、春の新緑の景色も。木々たちが1年をどのように過ごしているかを知っていると、紅葉を見た時の深みや感慨はまるで違います。 惚れ惚れするような、面白く愉快な木々の形です。ボクは、‘ツリーおたく’かも知れません。 冬は時間の流れもゆっくり。落ち葉掃除もそれほど急ぐでもなし。掃除をしたつもりでいても、風が吹けばまたどこからともなく落ち葉が現れるので、掃除がほぼ終わるのは1月中頃。訪れる人も少ないですから、好きな時に好きなように掃除ができます。 冬 木 立 お と ぎ の 国 へ 続 く 道 松永静子
Wikipediaでは、「花が4月上旬頃と10月頃の年2回開花する」と説明されていますが、正確な表現ではありません。10月頃に開花し始めた後、冬の間も小さい花が断続的に春まで咲くといったほうがいいでしょう。 春に咲く花に比べると、秋や冬の花は小さいですし、ちょっと季節外れの印象もしますが、寒風の中にたくさん咲いている姿を見るとうれしくなります。 鐘楼の周りの水仙も、開花はまばら。一昨年に植えたばかりなので、株と株の間が空いていますが、各地の水仙の名所のように大群落になって、一面に花を咲かせてくれる日が早く来ないかと楽しみにしています。
今年100株以上植えた野路菊も、来年はさらに大きくなってくれるでしょう。野路菊の大群落がある兵庫県姫路市の大塩は、野路菊で山の斜面が白く見えたほどだったとか。秋になると真如堂の参道が野路菊で真っ白になる。真っ赤な紅葉のトンネルに真っ白な参道・・・いいですねぇ。 冬の間にいろいろイメージを膨らませてプランを練り、いろいろな苗木を買ったり、寒肥を与えたり。冬は草木にとっても、ボクにとっても、‘貯金’の季節です。 ご自分の時間とスペースが持てる冬の境内へ、どうぞお越しください。 冬 猫 の 眠 り の 渦 の 中 に 耳 小檜山繁子
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