12/13版
今季一番の冷え込みとなり、今朝の最低気温は0.3度。境内ではもう少し低かったのではないかと思いますが、結氷はしていませんでした。最高気温は11度でしたが、明日はもっと寒くなるとか。10月には30度台まで気温が上がる日もあったのに、本当に急ですねぇ。
冷え込んだ空気の中で見るわずかに残った紅葉は、一点豪華。回り中が真っ赤っかという時に比べて、ホッとします。遠目にも真っ赤に見えているもみじを目指して近付き、あっちから、こっちから眺めて、すっかり堪能。佳き時間でした。 「紅葉の時には行きません」という方も、戻って来られました。やっぱり、こんな真如堂がいいですよねぇ。ボク自身も、紅葉の頃はあまり好きではありません。 風 の 輪 を 見 せ て 落 葉 の 舞 ひ に け り 加藤三七子
ビッシリと無数の種が付いている木もあれば、まったく付いていない木やわずかに付いている木など様々。品種に因るのか、環境なのか、個体差なのか、わかりません。 嵯峨野のお寺で、もみじの種を発芽させた小さな苗を、参拝された方に差し上げているというニュースをテレビで見ました。もう随分な数になるそうです。 「それは素晴らしい! 苗をもらって育てた人は、お寺への愛着も湧くし、もみじを大切に思ってくださるだろう」と、早速真似をさせていただくことにして、今日は散歩がてらに種を採取しました。 ただ、テレビで見たお寺は、種を蒔いたり育てる作業を職員さんか出入りの植木屋さんがやるのでしょうが、真如堂でやるのはボク独り。思い付くのはいいのですが、結局は仕事が増えるだけ・・・。でも、いいアイデアですので、いただき! 菩提樹も、やはり種が目立つようになりました。今年は、枝に付いたままの種が、例年よりも多いように思います。でも、この種はなかなか発芽しません。
でも、この景色が見られるのももうあとわずか。赤い実は鳥の目を惹き、熟した頃にはあっという間に食べられてしまいますが、墓地の南天がなくなるのは鳥の仕業ではありません。墓地の管理人がお正月用の花にこの実を添えるために、すべて採ってしまうのです。仕方ありませんねぇ。 今日は、木々の冬芽も見て回りました。桜、もみじ、皆まだ小さいです。そりゃぁそうです、ついこの前、葉を落としたばかりなのですから。それでも、もうちゃんと次の芽が用意されているところがすごいですねぇ。 木の形、枝振り、冬芽などを見て回るのも、冬の楽しみです。鳥の姿もよく見えます。
水仙は、ボクの大好きな花のひとつ。水仙はヒガンバナ科。世界に60種類以上の原種があり、1万以上の品種がつくり出されているそうですが、境内に似合うのは日本水仙が一番でしょう。清楚で品があって、簡潔な感がします。 もう少し咲き進んでくると、鐘楼の近くへ行くだけで、薫ってくるでしょう。楽しみです! 椿、寒椿、山茶花などもよく咲いています。野路菊も、まだ切らずにそのままにしてあります。自坊では、十月桜が10月以来ずっと咲き続け、ここ数日は花数が増えています。 紅葉が終わっても楽しみがいっぱい! 寒いですが、野に出てみてくださ〜い! 遠 ざ か る 人 と 思 ひ つ 賀 状 書 く 八牧美喜子
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