11/16版
紅葉シーズンの幕開けともいえる土曜日。曇りがちのお天気でしたが、寒くもなく、行楽には佳き日でした。
カメラではなく、スマホで写真を撮っている人もずいぶんおられます。数年前なら‘ガラ携’でしたが、今は見なくなりました。ボクはまだガラ携です。 今日は、一眼レフを首から提げた中国(台湾?)人の姿が異様に多かったです。メジャーではない真如堂には、撮影ツアーなどで中国人が来ることはありましたが、ツアーではなさそうですし・・・。マナーはよくありませんが、言葉が通じないので何ともしようがありません。困りました。 でも、少し前は多かった‘三脚オジサン’たちは、すっかり鳴りを潜めました。きっと、あちこちでブーイングの嵐だったからでしょう。 カメラなどを見ているだけでも、時の移り変わりを実感します。 登 り く る 人 を 見 て 居 り 紅 葉 茶 屋 野村泊月
それらの花の木の紅葉が今はピーク。もみじの赤とはまた違った、朱に近い紅葉を見せてくれています。 正面参道を上がった右側のもみじが、真如堂のもみじの主木だといってもいいかと思いますが、老木となったからか、もうずいぶん長い間、綺麗な紅葉が見られません。それでも、2枚目の裏写真のように、塔を背景にして写真が撮れる絶好のポジションのため、カメラを向ける人がたくさんおられます。 色は冴えませんし、近づいて見ると葉は痛んでいるのですが、日の光を透かして撮るとこんなに綺麗! 赤一色よりも、いろいろな色が混ざっているほうが深みがあっていいですね。
この日に限って、皆さん方には御本尊まで2メートル弱ほどの至近距離から拝んでいただけ、朝一番からご閉扉法要の直前まで、参拝される方の列が続きました。 法要を行い私たちでも、そんな間近でお姿を拝する機会は、さほど多くありません。ですから、開扉されているお十夜の10日間は、御本尊のお姿を毎日拝める貴重な機会でもあるわけです。 「また来年・・・」、そう思って、扉を閉めさせていただきました。 鉦講の方々も、3・4日の練習から、5〜15日の間、毎晩お越しいただいてお勤めくださいました。本当に有り難いことでした。 今朝、この鉦も土蔵に仕舞い、本堂の前に立っていた回向柱も片付けました。10月の引声法要から‘特別仕様’になっていた本堂内の設えも、‘通常仕様’に復しました。「さぁ、紅葉シーズン!」という感じです。 ストレスの多いこのシーズンですが、何とか平穏無事に過ぎて、早く落ち葉の季節が来て欲しいと秘かに願っています。 か た つ む り 紅 葉 の 中 に 老 い に け り 大串 章
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