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           緑と赤の混ざるもみじ葉 / 今はやっぱり此処!    マウスを載せれば写真が変わります

 気持ちのいい、晴れ間の広がる1日でした。昨日は立冬でしたから、初冬の快晴の日といったところでしょうか? 最高気温は21度を越え、散策するにはちょうどいい気候でした。
 境内の木々も、1週間前よりはさらに色付いてきました。1ヶ月前には、最高気温が30度を越す日もあったなんて・・・。あっという間に紅葉シーズンを迎えようとしています。
 でも、訪れる人はまだわずか。普段の季節より、少し多い程度です。
 今日ほどの人出ならいいのですが、1週間先はおそらくビックリするほどの人が、境内にお越しでしょう。さらのその1週間先は過密状態かも知れません。その人たちを受け入れるための準備、仮設トイレを設置したり、看板を出したりという作業も始まっています。
 静かな真如堂ともしばらくお別れです。


              青空に映える桜紅葉 / 花の木ともみじ     マウスを載せれば写真が変わります
 相変わらず、いえ先週にも増して、いろいろな人から「今年の紅葉はどうですか?」と聞かれます。寺務所の電話も、「どうやって行けばいいですか?」「いつ頃が見頃ですか?」という問い合わせが増えてきました。
 昨日の夕食に何を食べたかと聞かれたら困るようなボクに、「去年と比べてどうですか?」と聞かれても困ります。今年が綺麗かどうか、早いか遅いかなど、ぜんぜん気にしていません。ただ、毎日境内を巡って、無心に変わりつつある景色をあるがままに楽しんでいるだけです。
 桜の落葉が頻りです。花の木など、もみじの紅葉などお構いなしに、さっさと散り急いでいます。今は境内の‘落葉第1期’。あちこちで、落ち葉を吹き飛ばすブロアの音が鳴り響いています。
 それが一段落していく頃、もみじの紅葉が本番を迎えます。



     好   き   な   道    桜   紅   葉   の   頃   な   れ   ば          稲畑汀子




                風情ある茶所 / 菊と紅もみじ        マウスを載せると写真が変わります
 今日、正面参道に建つ茶所の‘茶店’がオープンしました。ご近所の奥さん方で結成された「真如堂婦人会」の有志の方々が、開いておられます。
 初日の今日は、「甘酒の湯呑みがない!」「コンロが壊れている!」と一騒ぎ。納戸を探したり、修理に駆けつけたり。やっと夕方に落ち着きました。
 大混雑の中をあちこちを回られた観光客の方々も、昔ながらの面影のある茶店で一服して、ひと息つかれるでしょう。
 茶店の前の花壇は、ヘブンリーブルーから小菊に代わり、見た目にも季節が変わりました。今年も不調に終わったヘブンリーブルーですが、最後まで毎日花を咲かせてくれました。その‘頑張り’には励まされました。そして、菊。近付くだけで香りが漂います。
 茶店での一服と菊の御接待。お楽しみに!


                      十 夜 鉦            マウスを載せれば写真が変わります
 11月の真如堂といえば「お十夜」。「十日十夜別時念仏会」が、5日から15日まで行われ、15日には結願大法要がいとなまれて、紅葉に包まれての僧衆や稚児などのお練りもあります。
 5日の御開帳の時に御本尊の扉が開けられ、15日の御閉帳まで、ずっとそのお姿を拝することができます。15日は御本尊まで2メートル弱ほどの至近距離から拝めます。また、「たれこ止め」のご利益があると伝わる「十夜粥」の接待もあります。
 5日から14日までの毎晩と15日の1日中、本堂では鉦講の方々によるお勤めが行われ、直径30センチほどの鉦8丁が、お念仏などを唱えながら様々な調子で打たれます。
 この鉦が、今春、京都市の登録無形民俗文化財に登録されたので、講員さんたちの意気も盛ん。新しいメンバーも2名加わり、毎晩のお勤めにも熱が入っています。
 鉦の音が聞こえてくると、「あー、冬がやってくるなぁ」「今年も残りわずかだなぁ」と、しみじみ思います。
 来週は寒くなるとか。もみじの色付きのためには有り難いですが、急な冷え込みは辛いですね。お風邪を召されませんように。



     連   打   し   て    十   夜   の   鉦   を   打   ち   納   む          三島晩蝉