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  紅葉が始まったの!? / 雨漏り修理のついでに、屋根の上からパッシャ! マウスを載せれば写真が変わります

 やっと青空の広がる日となりました。
 それにしてもよく降りました。先月の30日以来、ずっと毎日雨が降りました。その雨も、傘を差していてもずぶ濡れになったり、雷鳴が轟いたり、ただの降り方ではありませんでした。
 この1週間の雨量は90ミリ以上。でも、ニュースを見ていると、あちらこちらで、わずか1時間に100ミリを上回るような雨が降りました。どれほど恐ろしい雨だったことでしょう。竜巻の多発も、これまでの日本では見られなかったことです。気象庁は、今年の夏(6〜8月)が「異常気象だった」と発表しましたが、それは9月になってもまだ続いているようです。
 雨の後の境内は、とても潤って、草木も元気に見えます。ただ、夏の高温小雨で痛み付けられた木々にとっては、もう少し早く‘救いの手’が欲しかったところです。
 写真をご覧になると、「もう紅葉が始まったの?」と思われるかも知れませんが、色付いている木は水をうまく吸い上げられず悲鳴を上げている木。もともと弱っているところへの高温小雨が堪えました。たっぷりの雨で、少し元気を取り戻して欲しいものです。
 7日は白露。大気が冷えて来て、露が出来始める頃で、この日から仲秋が始まります 。秋もまた深まります。




      虫  の  音  を  あ  つ  め  て   星  の  夜  明  け  か  な         織本花嬌






          今日は花少な目、酔芙蓉 / 地味な花なり藤袴     マウスを載せれば写真が変わります
 酔芙蓉の花が毎日たくさん咲いています。気温によって、色の変わり方が早かったり遅かったりするのも、また面白いです。
 先日、テレビ局から、「歳時記の映像に木槿を撮影させてもらえませんか?」と電話がかかってきました。
 「木槿は咲いていますが、もう季節外れですよ。映しに来るなら7月ですよ。今なら、酔芙蓉。うちでも咲いていますが、放送するなら○○寺か◇◇寺でしょう」と、懇切丁寧に?教えてあげました。昨年、8月末に撮影に来たので、そのタイムスケジュールに添って連絡してきたのですが、それ自体が少し狂っています。ちゃんと花のことを調べておかないと・・・。
 ○○寺にも◇◇寺にも負けない大きさの真如堂の酔芙蓉ですが、後ろがコンクリートの建物だったりするので、我ながら少し風情に欠けると思っています。日当たりを考えると、植える場所がなかなかないのです。
 その近くでは藤袴の花がほころび始めました。
 先週、槍ヶ岳に行った時、梓川などの川岸でたくさんの藤袴を見ましたが、もう満開でした。暑さの峠を越した京都でも、ようやく咲いて来たのでしょう。
 花も香りも楽しみですが、藤袴を目指してやってくる浅葱斑という渡り蝶に出会うのも待ち遠しいです。昨年はいつまでも暑かったので、ほとんど浅葱斑に出会えませんでしたから・・・。
 今年は肥料を控えたので少しか弱い感じですが、人の背丈よりも大きくなるよりも、これぐらいのやさしい感じのほうがいいかなぁと思っています。

           たぶん食べても大丈夫… / 桧を見上げてごらん   マウスを載せると写真が変わります
 雨が続いたので、境内のあちらこちらに茸が出現! 色も形もいろいろで、茸好きの方には楽しくて仕方ないかも知れません。
 もみじの切り株に生えたこの茸、食べられるのではないでしょうか? ちゃんと見極めのできる方、どうぞご自由にお持ち帰りください。
 茶所前のヘブンリーブルーも、毎日3輪ばかり咲いています。でも、葉は萎れ、見るからに病気。病気を押して咲いてくれているのですから、毎日ちゃんと見に行くようにしています。ヘブンの盛りはこれからです。
 その脇の桧では、‘予備’の苗が育って、他の朝顔と一緒に咲いています。色はもちろん、昼からでもちゃんと開いているのは、ヘブンならでは。うれしいですね。
 さぁ、来週になると、彼岸花の花軸がニョキニョキと姿を見せてくるかも知れません。もうお彼岸もすぐそこですね・・・焦ります。
 季節は着実に移ろい、夜も涼しくなりました。お風邪など召されませんように。





       笑  ひ  茸  食  べ  て  笑  つ  て  み  た  き  か  な         鈴木真砂女