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                  緑陰でも蒸し暑い日でした       マウスを載せれば写真が変わります

 とても蒸し暑い日でした。台風が遠くから湿気を送り込んでいるのでしょうか?
 24日を境に、気温が大きく下がりました。それまでは36、37度台が続いていたのが、一気に28、29度の日が3日あり、その後はせいぜい34度止まり。雨が大地をクールダウンしてくれたのかも知れません。
 太陽の日差しが少し和らいできたので、茶所前に付けたミストシャワーもそろそろ季節外れになってきました。暑さの質が変わってきたのは大歓迎ですが、‘風物詩’がなくなるのはちょっとさみしい気もします。
 つくつく法師の声も時々聞こえる程度で、夜は秋の虫の音が大きくなってきました。8月も明日で終わり。1日は二百十日。ちょうどそれに合わせたように、台風がやってきます。どうか、大きな被害が出ませんように。




    惜  し  い  惜  し  い   惜  し  い  惜  し  い  と   法  師  蝉         北 登猛






             大きく開け! 酔芙蓉 / 暑いの大好き木槿     マウスを載せれば写真が変わります
 毎日、酔芙蓉の花がたくさん咲くようになってきました。
 真如山荘の前を中心に、境内には10本の酔芙蓉が植わっています。一重、八重、くす玉と3種類あって、今咲いているのは一重と八重。花色は朝は純白で、夕方には濃いピンクに変わっています。
 ところが、日に日に蕾が大きくなる酔芙蓉を、鋏でチョキンと切り取って行く花泥棒が出現。去年も何度も盗られましたので、もう許せません。
 10日ほど前に動体感知付きの監視カメラを設置し、「花泥棒監視カメラ 動作中!」の掲示もしました。それから花泥棒は鳴りを潜めています。「監視カメラまで付けないといけないのか・・・」と思うとちょっと悲しいですが、多くの人に花を楽しんでいただくためには仕方ありません。
 総門内の木槿も、まだ、毎日たくさんの花を咲かせています。お彼岸の頃までは咲き続けてくれるでしょう。
 でも、この花はどうやらカッと照りつける太陽に対抗して咲くのが好きみたいです。涼しくなって、少し勢いが失せてしまったようにも思えます。

        まん丸い蕾の玉紫陽花 / ちょっと飛ばしすぎの宮城野萩  マウスを載せると写真が変わります
 自坊の庭では玉紫陽花が咲いています。関西で見ることは稀な花です。
 写真をご覧いただいたら、なぜ‘たまあじさい’と呼ぶか一目瞭然ですね。開いた花は額紫陽花に似ていますが、蕾はまん丸! 花よりも蕾のほうが魅力的な紫陽花の仲間です。
 その横では萩が満開です。
 境内の萩はお彼岸の頃にならないと咲きませんが、庭を造る時に植木屋さんが植えたこの萩は毎年かなり早く乱れ咲いて、ちょっと季節にそぐわない気がします。宮城野萩でしょう。
 最近、境内の新しく作った径沿いにもいろいろな種類の萩を植えました。今年の開花は期待できませんが、数年経てばちょっとした見所になるかも知れません。
 「どんな花が咲くだろう?」 そう思うと、季節が移ろうのが待ち遠しく思えます。
 皆さんにとって、8月はどんな月でしたか? まだ残暑が続いたり、驟雨に遭うこともあるでしょう。くれぐれもご自愛ください。




    さ  よ  な  ら  を   言  ひ  わ  す  れ  た  る   驟  雨  か  な        仙田洋子