8/17版 




                     木陰がうれしい         マウスを載せれば写真が変わります

 すさまじく暑い日々が10日ばかり続きましたが、今日の最高気温は36.3度。今月8日以来の36度台でした。一番高温だったのは11日の39度。38度台も4日ありました。
 ちょうどお盆の真っ最中。バイクに乗って、朝から夕方まで拝んで回るには、本当に厳しい日々でした。
 とはいえ、7日に立秋を迎え、朝明るくなるのが遅くなり、夕方暗くなるのが早くなって、次第に秋が深まって行くのを実感します。蝉の声も、クマ蝉からつくつく法師の声が聞かれるように変わり、朝夕には蜩も鳴いて、蝉の季節が終盤に向かっているのを確信します。
 まだ当分は残暑の日々ですが、「‘峠’を越したなぁ」と、しみじみ思う今日この頃です。
 望むらくは、大地を潤すような雨が、たっぷり、静かに、夜の間に降ってくれれば・・・。乾ききって、暑さに疲れ切った境内の草木たちを、1日も早く休ませてあげたいものです。


         ひっそり咲くのがいい / 見るからにやわらかい酔芙蓉  マウスを載せれば写真が変わります
 境内では、木槿や百日紅の花が盛り。そして酔芙蓉の花が咲き始めました。
 高い木々が多く、日当たりのよい場所がそれほど多くない境内には、たっぷり陽の光が欲しい百日紅は不向きかも知れません。でも、古い文献を見ると、三重塔の回りには数本の百日紅が描かれていて、ちょっとした名所だったようです。
 今も三重塔脇に1本残る百日紅の古木は、もういつ枯れてもおかしくないほど痛んでいます。それでも、今年もわずかながら花を咲かせてくれました。本堂北側にある百日紅も、かなり高いところにしか枝がないので、上を見て歩いていないとその開花に気づく人はないでしょう。わずかに花を咲かせています。
 他にも2本ほど百日紅はありますが、他のところと比べ、かなり地味に咲くのが境内の百日紅の‘特徴’です。
 木槿は、ここ10日ほど雨が降らないので、さすがに花数が減ってきました。いくら水を撒いても、雨には敵いません。
 数日前から咲き始めた酔芙蓉。今日咲いた花で5輪目です。まだ‘試し咲き’のような感じで、花に勢いはありません。大きな葉っぱのこんもりした樹形を維持するにも、大きなみずみずしい花を咲かせるにも、やはり水が必須。
 とにかく、雨が降ってくれないと・・・、この先も、天気予報に傘マークはなし。ほとほと困りました。



      秋  暑  し   庭  に  木  か  げ  を   ひ  ろ  ひ  つ  つ          高浜年尾





       精霊送り灯ろう供養会 / ブルーシートの向こうに地蔵尊   マウスを載せると写真が変わります
 夕べは、お盆に帰って来られたご先祖の霊を、再び冥府にお送りするための「五山の送り火」でした。
 真如堂でも、これに合わせて「精霊送り灯ろう供養会」を執り行い、本堂での法要や本堂前や参道に灯ろうを並べての供養をしました。
 以前は池に浮かべていたのを、5年ほど前から本堂前に「大」字型に並べるように変えたのですが、以来とても人気が出て、昨晩も多くの人が参列・見学されました。
 夜の闇に浮かぶ灯ろうの光は、とても懐かしくやさしい色で、ご先祖を送るのにはふさわしいものでした。
 今日は、境内の千体地蔵堂の前で、町内の地蔵盆が行われました。
 お地蔵様の縁日は24日で、地蔵盆もかつては22・23日頃に行われるましたが、最近は学校の2学期が早く始まるようになったのと、土日開催に変わったこと、2日開催から1日だけに短縮する町内が増えたことなどから、今年は17・18日、24・25日のいずれか1日を選んで実施する町内が大半です。
 でも、真如堂の町内は今年も2日間開催で、子供が主役のはずの地蔵盆なのに少子化で子供がわずかしかいない町内が多くなった昨今ですが、たくさんの子供が参加していました。
 朝のお勤め、数珠回し、おやつ、ビンゴなど、いろいろ趣向をこらしたプログラムが用意され、乳幼児から小学校高学年、若夫婦からお年寄りまでが一同に集って、お地蔵さまの前で過ごすこの行事を、後世に引き継いでいきたいものです。
 まだまだ高温・少雨の日々が続きそうです。くれぐれもご自愛ください。




       脛   白   き    休   日   の   父    地   蔵   盆          岡本 眸