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                     緑陰深き境内         マウスを載せれば写真が変わります

 厳しく辛い残暑の日々。天気予報には「今日は38度以上になるかも知れません」などと脅かされ、「今日の最高気温は37.1度でした」と聞かされると、何だかホッとするような・・・暑さの基準がすっかり変わってしまった気がします。
 しばらくは、最高気温が36、37度の予報。お盆はこれからが本番ですが、あまりにも厳しい暑さに、もうすでにグロッキー気味。これがまだまだ続くとは・・・。
 炎天下の境内には、観光客などの人影はあまり見られませんが、お盆の墓参に来る人は日に日に増えています。厳しい日差しを遮るものがないのに加え、焼けた墓石が熱を発する墓所は、境内でも一番気温が高いでしょう。墓参には覚悟が必要です。


                本堂で涼む / 見て涼む        マウスを載せれば写真が変わります
 そんな厳しい墓参を終えたおばあさんと孫娘が、「ここは涼しいわぁ。ちょっと休もう」と、本堂でひと息。屋根が大きく、庇の深い、風の通る本堂は、境内でも一番涼しい場所です。一番暑い墓所から、一番涼しい本堂へ。お二人にとっては、とても‘ありがたい’場所だったに違いありません。
 また、新設のミストシャワーにも、この暑さで活躍の場が与えられました。気温が下がる効果はそれほどありませんが、見た目には清涼感があります。そんな視覚効果が、少しでも涼しげな気分をもたらしてくれるでしょう。
 突如としてゲリラ的に降ってくる大粒の雨や雷に警戒しつつ、熱中症にならないように、この暑さを乗り越えていくしかありませんね。




      炎   天   の    老   婆   に   無   事   を    祝   福   さ   れ          瀧 春一





         木槿のごとくシャキッとしたい / 高所で咲く朝顔     マウスを載せると写真が変わります
 こんなに暑いのに、萎れることなく凛として日に向かって咲く木槿は、なんと強い花なのでしょう。今日もたくさんの木槿の花が咲いていました。
 今年は、本当に木槿がきれいです。
 茶所前のヘブンリーブルーは、つる割れ病と思われる症状で青息吐息。薄氷を踏むような思いで、毎日、生育ぶりを見守っています。開花期は8月中旬以降〜11月初旬なので、咲くまでにはもうしばらく時間がかかりそうです。
 「もし、ヘブンリーブルーが全滅したら・・・」という想定で、側の桧に綱を張って、普通の朝顔を這わせました。その朝顔が、ここ数日、とてもよく咲くようになってきました。
 でも、ちょっと手入れを怠った結果、どんどん蔓が伸びて、3メートル高以上のところで咲いています。これではほとんどの人は気が付きません。せっかく咲いているのに、ちょっとかわいそう。
 あまり見どころはありませんが、 街中よりも少し涼しい境内へ、アイスや飲料水持参でお越しください。




      秋  あ  つ  き   日  を  追  う  て  咲  く   木  槿  か  な         高井几董