8/2版
本当に梅雨明けをしたような夏空が、ようやく戻って来ました。この1週間は、2日に1日は雨だった気がします。お陰で、水撒きからは開放されましたが・・・。
自坊の庭も一昨日手入れをして貰い、散髪をした後のようにサッパリ、涼しげになりました。 植木屋さんが手入れした後の庭の雰囲気って、大好きです。 ある時は思いきってバッサリと、そうかと思うと、もう少し切ってもいいのではないかなぁと思う時もあります。植木屋さんは、「ここで切れば、またこの辺りから芽が吹いてくる」と、剪定をした後の姿を思い浮かべ、予測しながら鋏を入れています。そういう意味では、剪定後すぐはまだ‘未完成’です。 「ここから芽吹く」「こっちへ延びていくだろう」などと、木の‘行動’を予想して手入れをした植木屋さんの技が見えるのも、剪定後すぐの庭が大好きな理由です。 剪定後の庭に、桔梗の紫が実に鮮やかです。万葉集の中で山上憶良が、七草として「萩の花 尾花葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花」と歌っているあさがおは、この桔梗であろうということです。七草の他の花よりも、早く咲きますね。 それにしても、いい色です! ふと、エゴノキの根元を見ると、小さな茸がいくつか生えていました。雨が多かったので生えてきたのでしょうが、これからは晴天続き。きっと、堪らず消えていくでしょう。かわいい茸でした。
今年は本当に綺麗です。今日は、木槿の写真を撮っている人を何人も見かけました。去年の8月下旬、NHKが歳時記の1カットとして木槿を撮りに来ましたが、その時は、花も時期的に精彩を欠いていました。撮るなら、今です! 今朝、真如堂から会津墓地の前を通り、黒谷の蓮池を見に行きました。夏は何といっても蓮です。 会津墓地の前のお寺、西雲寺さんにも蓮の鉢がずらりと並んでいますが、今朝咲いていたのは5輪ほどでした。ここには珍しい蓮もたくさんあります。 文殊塔の前の長い石段を下って行くと、蓮池があり、「極楽橋」が架かっています。9年前に改修された石造の橋です。 この池は、江戸時代の『都花月名所』に蓮の名所と謳われているそうですが、10年数年ほど前までは土砂が流れ込んで、蓮など1株もありませんでした。それを整備改修され、今ではたくさんの蓮が咲いています。西雲寺さんとこの蓮池に来るのが、ボクの夏の散歩の目的です。 極楽橋から見る蓮は、数は多くありませんでしたが、朝日に透かされてそれはもう綺麗。さすが、「極楽橋」です。 しばらくは酷暑の日々が続きますが、水分を摂りながら、夏ならではの花や景色を見て、大いに楽しみましょう! 蓮 の 花 夢 よ り す こ し 遠 く か な 山田六甲
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