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              夏色の空、広がる / ミストを喜ぶ人もなし    マウスを載せれば写真が変わります

 今日はカラッと晴れて、快適な夏日でした。
 京都の人の多くは、祇園祭の巡行が終わったら本格的な夏が来ると体感・経験的に感じていますが、梅雨明けの報よりもそのほうが案外確かかも知れません。
 でも、平年なら60〜70%ある湿度は、今日の午後は40%以下。日陰に入れば過ごしやすい、こんな快適な夏日はなかなかありません。
 昨日までの数日間は、祇園祭に来られた観光客が時々境内を訪れていましたが、今日はほとんど人影もなく、綺麗な青空とクマ蝉の鳴き声が印象的でした。
 せっかく設置したミストシャワーを喜んでくれる人もなし。
 実は、前回に写真を載せた時、ミストシャワーのノズルは5つだけでした。職員の中には「ショボイ」などと言う人もいたので、彼の休み中にノズルを14に増強しました。ミストシャワーの総延長は10メートル余。休み明けにそれを見た彼は、「やるなぁー」と呆れていました。
 期待していたほど涼しくなく、‘ドライミスト’のはずが結構濡れるなど、ちょっと当て外れ。人影のない境内に、ミストシャワーの霧が風に舞っていました。まぁ、いいか・・・。


           美しい夏青葉 / 木漏れ日のベンチに人影なく   マウスを載せれば写真が変わります
 水切れで、葉が赤くなってきてしまったもみじも数本。境内全体の緑の色も、強い日差しに少し焼けたような感じになってきました。
 でも、今日のような青空の日は、そんな葉も輝きを取り戻して、とても綺麗です。
 「こんな日こそ、境内のベンチに座ると気持ちがいいのに」と思っていましたが、ここの主になる人も今日はなし。惜しいですねぇ。
 街の喧騒を離れた境内で、ミストシャワーを楽しんで、木陰のベンチに座って透明感のあるアイスコーヒーをブラックで飲む。想像しただけでルンルンです♪
 明日もカラッとした晴天の模様。お近い方、ぜひともこのフルコースをお楽しみください! 飲み物はご随意に。



      炎   天   の    老   婆   に   無   事   を    祝   福   さ   れ          瀧 春一





             花いっぱいの木槿 / 日陰の姫緋扇水仙     マウスを載せると写真が変わります
 暑い中、木槿がとても綺麗です。
 「今年の木槿はすごく綺麗!」と評してくださるご近所の方に出会いました。確かに、おっしゃる通り。
 土壌改良や肥料がよかったのか、根元にレンゲ草を植えたのが効いたのか、ただ気候が合っているだけなのか・・・。一所懸命に世話をしている立場としては、人為的なものが多少は功を奏したに違いないと考えたいです。何にしても、きれいな花はうれしい限りです。
 鐘楼の前の少し日陰のところでは、色鮮やかな姫檜扇水仙(クロコスミア)の花が咲き始めました姫檜扇水仙などというと日本の花のように思えますが、原産はアフリカ。「アフリカ」と聞いて、「あ〜、やっぱり」と思うほど鮮やかな花です。
 この場所は、切った枝や落ち葉などが無造作に置いてあってところでした。それを整理し、開墾して、「何を植えようか?」と考えた末、選んだのがこの花でした。
 問題は、日当たりがよくないこと。姫檜扇水仙は日当たりを好みますが、半日陰でも育つとのこと。「半日陰というより日陰だなぁ」とは思いましたが、人目に付きにくい場所なので、逆に人目を惹く鮮やかな花がいいと考え、一か八か植えました。さて、どんどん咲いてくれるでしょうか?
 暑い盛りにはエアコンの中にいるほうが快適ですが、少し汗を掻きながら夏を味わってみるのもいいかも知れません。熱中症予防も兼ねて、飲み物持参でお越しください。
 今日は土用の入りでした。
 




        い  つ  よ  り  か   ひ  と  り  を  好  む   花  木  槿          小林松風