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      青空もいいのですが・・・ / 小さく赤く見えるのはもみじの種 マウスを載せれば写真が変わります

 雨乞いをしたいような晴天続き。週間予報を見ても、雨マークはずっとありません。
 この前雨が降ったのは5月30日。5月も38ミリしか降ってなく、これは平年の161ミリの1/4。異常な少雨です。
 雨が少ないのを喜ぶ方も多いかも知れませんが、こう少なくては農作物にも影響が出てきますし、近畿の水瓶の琵琶湖の水位も記録的な低さで推移しているそうです。
 そんな厳しい環境にもかかわらず、境内の木々は青々としています。新緑の頃とは葉の色が変わって来ましたが、真夏のような日差しを受け続けても、へこたれることなく、いつもみずみずしく清々しい姿を見せてくれます。
 でも、本当はもっと水が欲しいでしょう・・・。今後1ヶ月も、気温が高く、雨が少ないとのこと。雨を待つしかない境内の木々が心配です。




       空  梅  雨  の   汲  む  よ  り  水  の   濁  る  な  り          松村蒼石






      水が似合う紫陽花ですが… / 日陰にハッとするほど紅く、ドキッ!  マウスを載せれば写真が変わります
 木々は頑張れど、紫陽花は頑張れません。一番水が欲しい時に水が切れているのですから・・・あの大きな葉、大きな花を支えるのは水の力に他なりません。
 ここ数年頑張って増やした紫陽花は数十種類、数百本。実に漠然とした表現でスミマセン。その並んでいる姿を見ると、隣同士でも、クタッとうなだれている株があるかと思えば、シャキッとしている株もあります。人間ではないので、‘気力’次第というわけではありませんが、どうも水切れに強い種類や弱い種類があるようです。
 今日は、あまりにうな垂れているその姿が可哀相だったので、軽トラックにバケツを積んで、水をやってまわりました。水はサッと地面に吸い込まれていきました。先日など、乾いた地面が音を立てましたからビックリ。でも、いくら水をやっても、雨にはまったく敵いません。夕立でもいいから、早く降ってください!
 いま盛りの山紫陽花に続いて、‘普通’の紫陽花も咲き始めてきました。見頃はまだまだこれからです。


      これが全部咲きます / 1輪咲いているのがわかりますか?  マウスを載せると写真が変わります
 お待ちかねの菩提樹、今日開花です!!
 といっても、まだ5輪以下。毎年早く咲く枝があるので、その枝を目を凝らして探した末、やっと確認した開花です。
 お参りの人に、「ほら、その枝の先に咲いているでしょう?」と教えてあげても、「えっ、どこですか?」となかなかわかっていただけないような状態です。でも、明日にはたくさん開花するでしょう。見頃は来週半ば以降です。
 開花が進むと蜜蜂たちがやってきます。風向きによってはかなり離れてても花の香りがしてきて、香りによって開花を知ることもあるほどです。
 花が咲くその樹下に入ると、何万という花に包まれて、パワーが全身に伝わってくる気がします。こんなに元気をもらえる花は他にはないでしょう。といっても、それぞれに花はごく小さく、色も控えめなクリーム色。決して派手で目立つ花ではありません。小さな花の結集したエネルギーが、元気を与えてくれるのだと思います。
 ぜひ、お越しになって、菩提樹の花に包まれてみてください! 




       も  し  か  し  て   菩  提  樹  の  花   こ  の  匂  ひ         飯島晴子