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                    真っ青な空に新緑映え       マウスを載せれば写真が変わります

 朝の光を受け、「今日は快晴だ!」と小躍りしました。まだ明け切ってはいませんでしたが、そんな時でも今日が雲一つないような天気になることがわかるような光の色でした。
 予感通り、昼過ぎまでは真っ青な空が広がり、青い空と若葉の緑の、何ともさわやかなお天気! 梅雨だということを忘れさせてくれます。
 天気がいいと、境内の緑は本当にきれいです。今の時期の緑は、まだ乾燥や虫害に遭っていないので、葉も綺麗でみずみずしく、真夏の緑とはまるで違います。「今でしょ!」という感じ。
 天気のいいのは26日以来。近畿地方は、28日、東海地方とともに梅雨入りしました。平年に比べると10日早く、これから祇園祭の頃までは、ぐずついた蒸し暑い日々が、例年よりも長く続きます。
 そんな中の、とても得をした気分にさせてくれた、今日の梅雨の合間の青空でした。




      梅   雨   晴   の   風   の   ま   つ   は   る   鬼   瓦          鈴木昌江






      深い色合いの山紫陽花 / 宝蔵裏の紫陽花園〜山紫陽花コーナー  マウスを載せれば写真が変わります
 梅雨の花といえば、文句なしに紫陽花。
 今日の紫陽花は、昨日までの雨水をたっぷり吸ってみずみずしく、元気いっぱい。色もなおさら冴えて見えました。
 今咲いているのは山紫陽花。花の小さな種類ばかりですが、それがまた可愛くて綺麗です。
 去年、処分される寸前の株を花屋さんで分けてもらったので、花を見るのは今年初めてという品種もあります。
 植えた土も、防災工事で出た境内各所の残土などに境内の腐葉土をすき込んだもので、酸性かアルカリ性かもよくわかりませんでした。そこはリトマス試験紙のような紫陽花の特性よろしく、同じ花がピンクになったり青になったり、茜になったり紫になったり。思いの外、楽しませてくれます。
 品種集め、挿し芽、土作り、植え付け、草取り、杭打ちや境界の石並べなど、職員さんの労苦が結集した紫陽花園。まだ十分に成長していませんが、せっかくの花々をお楽しみいただければと思います。


             皐月と弁天祠 / 何万の蕾を有す菩提樹     マウスを載せると写真が変わります
 境内では、皐月の花があちこちで咲いています。緑の中に紅紫色の花が見えるのも、また情趣深いものです。
 ‘サツキ’と聞くと5月の花のような気がしますが、その名は旧暦の5月 (皐月) の頃に咲き揃うところに由来するとのこと。そう聞くと納得できます。今日は、旧暦ではまだ4月22日です。
 「五月晴れ」「五月雨」なども皆、旧暦の5月、梅雨時期の気象のこと。旧暦に基づいた言葉が他にもたくさんありますが、最近は本来の意味とは違うように用いられることも多いですが、それも‘正しい’と認められつつあります。‘言葉は生き物’ですから・・・。
 本堂前の菩提樹の蕾が、少し大きくなったように思います。桜の開花は早かったですが、その後の花は少し遅れ気味の今年、菩提樹の開花はいつごろになるでしょう? 菩提樹ファンの皆さん、もうしばらくお待ちくださいね。
 高温多湿な気候、どうか体調にお気をつけください。




    山   に   鳥   多   く   な   り   た   る   皐   月   か   な        滝沢伊代次