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                    圧倒的に緑なり       マウスを載せれば写真が変わります

 1日中、雲一つない快晴のお天気でした。気分はもうすっかり真夏。プールにでも行きたい暑さです。「今日なら水に落ちても気持ちがいいかも知れないぞ」と思って、池の掃除をしました。
 でも、この天気も日曜日まで。来週はどんよりした空が広がって、梅雨のようなジメジメした気候になるとか。
 近畿地方の梅雨入りは、平年並みだと6月7日ですが、今年は早くなるのでしょうか? いい気候の日が年々短くなっていくように思います。
 快晴の日は、境内の新緑がますます美しい! 日向は暑いですが、木陰にいたら、今日はちょうどいい気持ちです。
 せっかくの佳日なのに、境内を訪れる人はわずか。「こんなに日を逃したら、いつ来るの? 今でしょう!」と言いたくなるような緑の美しい日でした。




      風   青   し     古   う   ぐ   い   す   の   歎   き   ぶ   し          西東三鬼






           夕陽に更紗うつぎ / 純白のエレガントな花、梅花うつぎ  マウスを載せれば写真が変わります
 卯の花などが終わり、うつぎも第2段。更紗うつぎや梅花うつぎが見頃を迎えています。
 3年前に苗木を買って植えたばかりなので、まだまだ小さな木ですが、少し境内の土や気候にも慣れてきたのか、去年よりも多くの花を咲かせてくれました。
 境内に植える苗を求める時のポイントは、日陰でも花を咲かせてくれることが第一。もみじなどが茂ってくると、日当たりのいい場所は限られてしまいます。それでも咲いてくれて、境内の雰囲気に合う花となると、そう多くはありません。
 更紗うつぎは薄いピンクの細い花。かわいくて涼しげな花です。梅花うつぎは、‘梅’の花よりもずっと大きな純白の花が、フワッと優雅に咲いてくれます。
 これらが咲いている元三大師堂の前あたりには、他にも3種類ほどのうつぎが植わっていて、‘うつぎコーナー’になりつつあります。数年後が楽しみです。


     薄暗闇にハッとさせられる濃い蒼 / 膨らんで来た菩提樹の蕾 マウスを載せると写真が変わります
 さぁ、いよいよ紫陽花が咲き始めました。
 一早く咲き出したのは、いつもお決まりの山紫陽花「 濃紫」。何とも美しい色の紫陽花です。
 最初、自坊に1本あったのを、挿し木に挿し木を重ね、今では境内に20本以上は生えているでしょう。‘六甲の幻の紫陽花’と言われた「七段花」も同じです。
 一昨年?から作り始めた本堂裏の紫陽花園の挿し芽苗も、今年はグンと大きくなり、大半が花芽を付けています。
 もともと境内にあったもの、道すがら一枝を分けてもらったもの、遠方から送ってくださったものなどを寄せ集め、300本ぐらいが植わっているでしょうか? まだ成長途中ですが、年々良くなっていきます。
 さて、本堂前の菩提樹の蕾が膨らんできました。開花までまだ2週間余かかりますが、「咲いていますか?」「いつ頃が見頃ですか?」の電話が時折かかってきます。
 紫陽花は‘静’の花ですが、菩提樹が‘勢’の花。満開になった時の、その圧倒的な花の勢いが、見る者の中までしみ込んで力を与えてくれるようにも思えます。
 まだまだ花の期は続きますね。明日は「小満」です。




      竹  の  秋    三  毛  猫  寺  に   飼  は  れ  け  り          成瀬櫻桃子