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                    新緑の狭間に甍見え       マウスを載せれば写真が変わります

 毎回、気温のアップダウンが激しいと書いていますが、今週も同じでした。
 14日は最高気温が一気に32.5度まで上がり、最低気温との差は17度ほどもありました。昨日の最高気温は22.8度。夜は寒くて、また布団を出しました。
 今日は最高気温が27.5度と少し暑かったですが、朝から夕方までずっと雲一つない快晴。空気がカラッと乾いていて、過ごしやすい気候でした。こんな日が続いてくれるといいのですが・・・。
 お天気がいい日の緑は実に綺麗で清々しいです。日向を歩いていると結構暑いですが、新緑の中から漏れてくる疎らな日差しを受けながら、境内のベンチに座っていると、何と心地よいことでしょう。
 こんなに素晴らしい日なのに、境内には人影がほとんどありません。5月の連休明けは、京都を訪れる人が急激に少なくなる時期だそうです。おかげで、境内のどこに陣取ろうと、人に邪魔されることはありません。愛を語るにはいいかも・・・そろそろ虫除けが必要になってきましたが。


                赤く可愛いもみじの子       マウスを載せれば写真が変わります
 もみじの種の赤が、いっそう際立って来ました。新緑の緑、種の赤、雲一つない空の青、何ときれいなのでしょう!! ・・・今日は感嘆詞が多いですが。
 境内の木々を見て回っていると、ついつい、「あっ、あそこに大きな枯れ枝があるなぁ」「虫に食われている! 早く薬を撒かなきゃ!」と、メンテナンスのことに気が囚われて、結局ゆっくり楽しめません。性分ですから、しかたありません。
 新緑のやわらかい葉を狙って、いろいろな虫が活動し始めました。先日、垣根の刈り込みをしていて、毛虫にやられてしまいました。今年初めての毛虫禍です。
 境内を散歩していると、目の前にしつこく飛んでくる虫がいます。手で払って払っても、すぐに飛んで来ます。「メマトイ(眼纏)」という蝿の仲間で、黒くて艶のあるものに引きつけられて目に寄ってくるのだそうです。
 せっかくの散歩気分も台無しですが、はっかやミントのスプレーなどが効果があるそうですから、ご持参になるのもいいでしょう。蚊も出てきましたから、虫除けスプレーもこれからは必須です。
 準備万端整えて、境内にお越しください。




      薫   風   を    歩   け   ば   言   葉    こ   ぼ   れ   く   る          岡田順子






          タニウツギの花、こぼれる / 洋種のうつぎの花   マウスを載せると写真が変わります
 境内の花は一段落。うつぎ類の他は、皐月などが咲いているぐらいです。うつぎが終われば、紫陽花が咲くまでは、花の少ない時期になりそうです。
 うつぎといえば、今日、自坊の庭の死角になるところに、タニウツギが咲いているのに気が付きました。残念ながら、満開を少し過ぎていました。
 タニウツギはボクの大好きな花で、郊外などの道路脇の斜面などで咲いているのを見つけると、一枝もらってきて挿し芽をしたりしましたが、なかなか大きくならずに枯れてばかりいました。
 数年前、河原町丸太町の「びっくりドンキー」の前付近の生垣に花を見つけ、「こんな街中に咲いている!」と、また一枝拝借して挿し芽をしたところ、見る見る大きくなってくれました。植えた場所の環境が合ったのでしょう。
 今年はこの枝を挿し芽で増やして、境内に植えたいと思います。いつか、観光ガイドなどに「5月 真如堂 うつぎ各種」と載るようになればいいですね。あ〜、やることがいっぱいあります。
 さぁ、ぜひとも、新緑の真如堂へ。まだしばらくは気温のアップダウンが続きそうです。体調を崩されませんよう、ご自愛ください。




       暁  け  の  雲   一  気  に  去  り  ぬ   花  う  つ  ぎ         桂信子