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今日は曇りの予報だったのですが、朝から3時頃まで、小雨や霧雨が降ったり曇ったりの繰り返し。4時頃になってようやく日が差してきました。
京都では22日に開花宣言が出ましたが、その後は割とゆっくりと開花が進んでいます。といっても、例年よりもずいぶん早く、見頃は月末の土日頃。小学校などの入学式の時には、満開を通り越して桜吹雪が舞っているでしょう。 京都の桜の開花状況を見る「標本木」は、昨年から二条城の北大手門近くにある木に替わりました。 それまでは、ボクも毎年「おかしい。早過ぎる」と言い続けるほど、‘世間’よりも数日早い開花宣言が出されていました。気象台の中にあった以前の標本木は、よほど日当たりのいい場所にでもあったのでしょうか。交代して、ようやく実感通りになりました。
22日開花から明日で1週間。境内は少し遅いですから、そうですねぇ、30日頃に満開でしょうか。 染井吉野に先んじて咲き始めた「縦皮桜」や三重塔脇の枝垂れ桜は、もう満開。せっかくの花を、小鳥が突いて落として回っています。それもまた風情です。 週末は、縦皮や枝垂れの散る様を、染井吉野は盛りを、お楽しみください。シートなどを敷いてのお花見はご遠慮くださいね。 満 開 の し だ れ 桜 の 下 に 入 る 谷野由紀子
桜はもちろん、終わりかけの梅や山茱萸、盛りの馬酔木、椿、早咲きのつつじ、フライング気味のレンゲ草、山吹・・・。 椿の花は桜ほどは目立ちませんが、境内のいたるところで、いろいろな種類、色の花が咲いています。 4〜5人でワイワイおしゃべりをしながら歩いていたご婦人方のお話を小耳にふと挟むと、椿の好みも様々。首を垂れるほど花弁の重なった豪華な花がいいという方もおられれば、侘び助のような小輪で控え目なのがいいという人、素朴な藪椿がいいというご婦人。どんな人がどんなお好みなのかと、思わず草引きの手を止めてお顔を覗き込みました。 正面参道の下の大きな赤い椿も、そろそろ終盤。夕方が最高に綺麗ですよ!
先日までは枝先を赤く染めていた花弁は、地面に落ちても色褪せていません。今日の小雨が花の乾燥を防いでくれたので、なおさら綺麗でした。 散った椿も、また綺麗です。 「首が落ちるので縁起が悪い」などといいますが、落ちている花を見ると、必ずしも首から落ちてはいません。そもそも「椿は首を落とすことを連想することから武士は忌み嫌う」などというのは明治頃になってから言い出した俗説で、江戸時代には椿を愛好する武士も多く、武士が品種改良を行った椿も数多くあります。 椿、簡潔な印象を受ける大好きな花。境内の一角にあるバックヤードには、定植を待つ椿の幼木がたくさんありますので、今後、目にされる花は少しずつ増えていくでしょう。 さて、ぜひともお花見にお出かけください。桧の花粉がピークらしいですから、花粉症の方はマスク必携。道路の混雑は必至です。 地 の 紅 を ひ と つ 増 や し て 椿 落 つ 蔦 三郎
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