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            境内の染井吉野の標準的蕾 / 目を惹く藪椿    マウスを載せれば写真が変わります

 今朝の最低気温は0.6度。朝起きて門を開けに行った時、蓮鉢に氷が張っていないかと、思わず見てしまいました。前回の更新の時は張っていたのです。
 でも、昼間は最高気温が19度まで上がりました。朝晩と日中の気温差が大きく、体調を崩している方も結構おられます。
 東京では、今日、桜が満開になったと、ニュースで報じていました。東京からお越しになった客人は、「京都も咲いているかと思いましたが、まだなのですねぇ」と、ちょっとがっかり顔。
 会う人会う人、桜の話題で持ちきりのような昨今ですが、京都も今日、開花が宣言されました。
 境内の桜もいよいよ咲き始めましたが、染井吉野はごく一部の木にほんのわずか1、2輪咲いているだけなので、境内の開花宣言は明日23日に出すことにさせていただきます!
 例年、染井吉野なら本堂前の桜の開花が早いのですが、今年は元三大師堂前の染井のほうが早く開花しました。また、一早く咲くのが総門前の染井吉野似の桜ですが、今年はまだ咲いていません。毎年同じようにはいかない、自然の妙ですね。


           枝垂れ落ちる桜花 / 縦皮桜Now!    マウスを載せれば写真が変わります
 今年も一番早く開花したのは、やはり三重塔脇の枝垂れ桜でした。20日にはすでに咲き始めていました。
 今日見ると、下の方の枝はもう見頃。上の方はまだ多くは蕾でした。
 「枝垂れが咲き出したなら、縦皮もそろそろかな?」と、本堂横に行き、じっと木を眺めて花を探しました。すると、咲いてます、咲いてます。こっちは木の上のほうから咲き始めています。
 どうして、同じ桜なのに、下から咲いたり、上から咲いたりするのでしょう?
 普通、桜は下から咲いていきます。これは、陽の光によって地面があたためられ、地表に近いほうが気温が高くなるからだと思います。逆に、紅葉は上のほうから進みます。これは、上のほうが夜露や霜の影響を受けるからでしょうか?
 では、どうして縦皮桜は上から咲き始めているのでしょう? わかりませんが、おそらく日当たりが影響しているのでしょう。この木の南側にある大きな椎の木などが影響しているのかも知れません。
 枝垂れ桜や縦皮桜は、江戸彼岸系の桜です。共に染井吉野よりも少し小振りで、枝垂れはピンクがかり、縦皮は逆に白い花色です。いいですよぉ。




     世   の   中   は    三   日   見   ぬ   間   の   桜   か   な          大島蓼太





              うっとり… 花の木 / これが正体です    マウスを載せると写真が変わります
 境内で上を見上げて、「わぁー」と思うのは、花の木の真っ赤な花。日が当たっている時などはひときわ綺麗です。
 春の初めに真っ赤な花を咲かせるので、「花の木」。その名前のもとにもなった花が今咲いています。といっても、桜などのように花らしい花ではありません。「新芽が赤いのかな?」と思わせるような感じで、ボクも少し前まではそう思っていました。枝が高いところにあって、目の前で咲いている花を見られないので余計です。
 花の木は雌雄異株で、写真の木は雄株。‘裏写真’の花は、雄花です。本堂前の手水舎の横にある、柵の中に生えているのは雌株です。
 太陽が三重塔の西側に沈んでいく頃、この赤い花に夕陽が当たると、そりゃぁもう綺麗! 息を呑みます。
 桜もいいですが、いまのわずか数日間のみ必見の名木です!


          黄に煙る山茱萸の花 / 玄海つつじに朝日差す   マウスを載せれば写真が変わります
 何の写真かよくわからないかも知れませんが、黄色く煙っているように見えるのが山茱萸の花です。
 少しピークを過ぎた感はありますので、今年の‘記念写真’です。でも、近付いて撮っても雰囲気がわかりませんし、離れて撮ると何だかよくわかりません。トホホ。
 ‘裏写真’は前回と同じ玄海つつじ。日を透かせるといっそう綺麗です。
 今は椿もきれいです! 最初の‘裏写真’は、正面参道の一番下の先に咲く藪椿ですが、これも午後から、特に西日を浴びる頃が最も綺麗です。
 他にもいろいろな椿が咲いていて、それを探して歩くだけでも、お好きな方にとっては楽しいでしょう。
 花の少ない冬ならば、どんな花でもチヤホヤされるのに、今の季節は余程でないと目立たないので、ちょっと可哀想な気がします。桜などの派手な花に埋もれて、目立たない花は見過ごされがちになってしまいますもの。
 でも、「こんなところに、こんな花が!」という巡り合いこそ、野歩きの喜び。「桜以外の花もお楽しみください」というと、天の邪鬼でしょうか?
 さぁ、存分に花の旬をお楽しみください。




    野   遊   び   や    た   つ   て   腰   う   つ    春   の   暮          伊藤信徳