2/16版
今朝も朝起きて外を見たら、木々の葉などがうっすら白くなっていました。大文字山は霞み、太陽も曇りガラス越しのように見えました。
まだ寒い時期に咲くくせに、水仙は雪にはとても無防備な気がします。今日程度の雪ならばいいですが、積雪量が多いと、花の上に積もった雪の重みで花軸が折れてしまいます。関西では越前海岸なども水仙の名所ですが、雪の多いところでどうやって凌いでいるのだろうと、この季節になると思い出します。 こんな日には、雪を被った赤い花がフォトジェニック。でも、それでは月並みなので・・・。 先日から咲き始めた樒の花を見に行きました。普段でも目立たない花ですが、雪の中ではなおさら目立ちません。 樒の花は晩春の季語だそうですが、開花には木による個体差がかなりあります。お寺では供花に多用しますが、葉っぱが丸みを帯びているものやスリムなもの、素晴らしい光沢のものやそうでもないものなど、やはりかなり個体差があります。ほとんどが実生なので、個性の違いが出てくるのでしょうか?
毎年、一番先に開花する木は決まっています。少し前にその木を見たら、まだ蕾だったのですが、今日見ると、結構咲いていました。他の木はまだ咲いていませんが。 3時頃の晴れた時に見たら、行燈型の花に陽が差して綺麗でした。近づいて見ると可愛い花なのですが、この花もあまり目立たないので損をしています。まして、真如堂の馬酔木は樹高が3メートル以上もあるので、余計に目立ちません。 さて、お越しになっても、どの木に咲いているかおわかりになるでしょうか? 先日、カラスが苔をめくり回って難儀しました。苔の下のミミズなどが目当てなのでしょう。それほど食べるものに窮してきたということでしょうか? 木の実を食べる鳥たちも、千両や南天の実をほぼ食べ尽くしてしまいました。少し前まで綺麗だった赤い実は、もうすっかりありません。実としても、鳥に見つけてもらうために赤くなっているのですから、食べられてばら撒いてもらえれば本望でしょう。 咲く花の数が次第に増えていくということだけではなく、‘減っていく’ことにも春の訪れを感じられるのが面白いですね。 18日は「雨水」。その響きに、また一歩春が近づくことを感じます。 まだまだ寒い日がやってきます。お風邪を召されませんように。 食 べ 残 す 鳥 の 赤 き 実 壺 に 挿 す 阿部みどり女
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