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朝の明るい光の色に「今朝は寒くないなぁ」と思いましたが、庭の蓮鉢を見ると、2つは結氷していて、置く場所の違う2つは凍っていませんでした。
植物に興味が薄い方は、葉っぱもない冬に肥やしを与えているのが不思議なのか、「何をされているのですか?」と時々尋ねられます。もみじなど、手入れもしないで放っておいても差し支えないと思っておられるのでしょうか? いま、境内ではかすかに硫黄っぽい臭いがしていますが、それは冬季限定の殺虫・殺菌薬を撒布したからです。施肥、整枝、薬散、もみじや他の木々も草花も、1年を通じて様々な世話をしているのですよ。 さて、冬ももうすぐ終わり。木々たちはしっかりと力を蓄えたでしょうか? 芽吹きの準備は万全でしょうか? 黙 契 の ひ と つ を 反 古 に 冬 木 の 芽 中原道夫
蕾は可愛いですが、花自体はそれほどでも・・・香りは逸品です! 香りといえば水仙。鐘楼の周りの株は開花まであと数日かかりそうですが、自坊のお地蔵さんの祠の裏で咲き出しました。 先日、テレビで和歌山の水仙の開花が例年よりも2週間ほど遅れていると報じていました。昨年の12月は気温が低く、「10年に1度の寒さ」というところもあったようですから、そんなことが影響しているのでしょう。 蝋梅や水仙の香り、そして春を思わせるような陽光に青空。本当に最高でした!
例年だと、もうそろそろ蕾が膨らんでもいいはずの白梅ですが、まだしばらくは掛かりそうでした。 馬酔木は当分掛かりそうですし、山茱萸はもちろんまだまだ。無理もありません、まだ1月末なのですから。 いま、境内を彩っているのは、寒椿や椿。真っ赤な寒椿は、冬枯れの境内では遠くからでも目立ちます。椿は種類によって咲く時期が違うので、一斉に咲いて境内をにぎやかにすることはありません。 これからは咲く花の種類が少しずつ増えていきます。「あの花はまだかな?」と期待しつつ境内を回る日まで、もうそんなに遠くないでしょう。 さぁ、もうすぐ節分、そして立春。みなさん、春をお迎えください! ボクは、冬真っ只中の元旦よりも立春のほうが新しい年を迎えるという気がします。 叱 ら れ て 目 を つ ぶ る 猫 春 隣 久保田万太郎
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