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今朝は寒さも弛み、最低気温は今年になって一番高い4度。でも、最高気温は7.6度と、あまり上がりませんでした。
仕方ないので、わずかな時間を見つけては境内をうろついて、「あそこはこうしたほうがいいなぁ」「あの場所にもみじの苗木を植えようかなぁ」と次なる策を練っています。 明日からは本職の植木屋さんが入って、寒肥と土壌改良の作業をしてくれます。どの程度効果があるのか、はっきりとはわかりませんが、休眠期の木々への‘ボーナス’です。 冬は落葉樹の植え付けなども好期です。弱っているもみじの木の側に、代替え木を植えてもらうことも予定しています。枯れかかっている枝や木の観察も必要です。 冬も何かと作業の多いシーズンです。「ここは春になったらどうなるかなぁ」とイメージを膨らませるのも楽しみです。 そ よ ぐ も の 光 と な り ぬ 日 脚 伸 ぶ 小松崎爽青
散りそびれた枯葉に日が差して、予期せぬ美しさにハッとさせられることもあります。それは、‘滅びゆく美しさ’というよりも、美の循環の中の一点であるようにも思えます。 「他にも面白いものはないかなぁ」と見回していたら、やはり切り忘れた石蕗が、ちょっと不気味な姿を見せていました。 咲き終えて朽ち始めた垂れ下がる花を、しっかりと支えている太い茎。「放っておいたら、どんなふうになっていくのだろう」と興味を持ちましたが、美しくなっていくことは決してないので、近いうちに切ろうと思います。 木々や花は、自らの営みの一環として成長し花を咲かせ枯れていくのに、そこに綺麗だの、枯れて見苦しいだのという‘評価’を付している人間。それも人間としての営みなのでしょうね。
もうしばらくしたら、もみじなども春への動きを始めるでしょう。地表ではなく、まずは地面の下から。 馬酔木の蕾はだんだん大きくなってきています。早いものは今月中に咲き始めるかも知れません。 まだかまだかと待ちわびている水仙の開花までは、あと1週間ぐらい? 楽しみです! 梅はもうそろそろ咲き始めてもいい頃でしょう。 20日は大寒。暦の上では、節分までが一番寒い期間ですが、この先1ヶ月、北〜東日本では平年より気温が低く、西日本では平年並みの予報です。 木々や花々の遅々とした変化を眺めながら、季節の移ろいを楽しむことと致しましょう。 空 ば か り 見 て ゐ て け ふ は 震 災 忌 松本康男
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