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              クネクネ、真っ直ぐ、枝振りを楽しむ     マウスを載せれば写真が変わります

 今朝も薄氷が張り、午後からは少し日差しもありましたが、最高気温は6.6度止まり。思ったよりも気温は上がりませんでした。
 3連休の初日の土曜日ですが、境内に人影はほとんどなく、ひっそりと静まりかえっていました。
 都大路を車で走っていると、他府県ナンバーの車が普段よりも多い印象を受けましたが、それ以外は特に人も車も多いわけではありません。お正月休みが終わったばかりですし、観光シーズンでもありませんので、入洛客は少ないのでしょう。
 ただ、明日の午後には全国女子駅伝が行われます。それに出場すると思われる女性たちがおそろいのウェアを着て走っていたり、テレビ中継のセッティングが行われていたり、新聞社の小旗が飾り付けられていたりと、コースに付近では様々な‘兆候’が見られました。
 冬の京都はロードレースが目白押し。号砲が鳴る明日の午後は、車で出かけないようにしなければなりません。


           クラゲの大群か!? / 土蔵に正対する   マウスを載せれば写真が変わります
 今日は雲が印象的でした。「巻積雲」というのでしょうか、さほど濃くはない青空に小さな雲の塊がいっぱい散らばっていました。秋に多い雲の形だと思います。
 最近は、夕焼けの美しい日が多いように思います。「夕焼けの翌日は晴れ」といいますが、お天気のいい日が続いているということでしょうか? きれいな夕焼けを見ると、何だか幸せに思えてきます。
 雲や夕焼けがよく見えるのは、木々が葉を落とした冬ならではかも知れません。木々の枝の形を楽しみ、雲を愛で、また夕焼けに心温まる一時。冬もまたいいものです。
 今日は土蔵の白壁やなまこ壁が、ひときわ美しく見えました。欲を言えば、もう少し日差しが強くて枝のシルエットがくっきりと壁に映っていれば申し分なかったのですが・・・。
 普段は見過ごしてしまいがちなものが脚光を浴びる季節、冬はそんな季節かも知れません。





       大    空    に    飛    石    の    如     冬    の    雲          高浜虚子






         少しずつ延びる水仙の花芽 / 真冬らしい隈笹    マウスを載せると写真が変わります
 2日に1度は、鐘楼周りの水仙の蕾の具合を見に行っているのですが、なかなか咲き出してくれません。でも、確実に花芽が上がり大きく育っているので、後は時間の問題です。
 水仙の球根を大量に植えたのが一昨年。そこそこ立派な球根だったのに、去年の冬には1輪たりとも咲きませんでした。
 今年はたくさんの花芽が上がって来ています。去年は生きるのに精一杯で、花を咲かせる余力はなかったのでしょうね。
 「寒〜い日に、水仙の甘い香りに包まれつつ、鐘楼に腰掛けて、熱〜いコーヒーを飲みたいなぁ・・・」と今から楽しみにしています。
 隈笹の白い‘隈取り’がくっきりしてきました。この隈取りは若葉にはなく、冬になると縁が枯れて隈取りになってきます。
 この笹を見ると、お正月の松竹梅を思い出します。供花などに用います。
 蝋梅の蕾も膨らんで、もうすぐ咲き出しそうです。馬酔木の蕾も大きくなってきています。梅はもう少し。椿はこれから春まで順次咲いていきます。
 枝振りを見てよし、花を探してよし。控えめな‘幸せ’を求めるような冬の散策。ぜひともおすすめします。





     寒   林   の   遠   い   と   こ   ろ   の   暮   れ   て   を   り          坊城俊樹