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                   コロコロ変わる空模様        マウスを載せれば写真が変わります

 朝起きたら、屋根や木々の上にうっすら雪が積もっていました。
 本坊の回りや砂利や苔なども白く雪化粧。涅槃の庭は、雪の白さと砂紋の白川砂がいい具合にマッチしていました。残念ながら、カメラ不携帯・・・。
 夕方まで小粒の雪がチラチラして、時には強く降り、時には青空がのぞく1日でした。
 今日から加持をした護符を持ってバイクで檀家宅を回り始めたのですが、とにかく寒い! 僧衣の下にいっぱい着込んで、カイロも2つ入れたのですが、まったく温かさが伝わって来ません。おまけに、断続的に降る雪で護符が濡れないかとヒヤヒヤしました。
 5時間ほど回ってすっかり冷え込んで帰って来ましたが、明日・明後日はもっと遅くなるので、今日、このページを更新することにしました。
 境内の人の姿は普段よりは少し多目ですが、疎ら。青空が出てきたと喜んでいたら、またすぐに小雪が舞い始めました。


         夕暮れの散歩 / 背を丸くして寒猫寝たふり   マウスを載せれば写真が変わります
 落ち葉掃除も終わり、差し迫ってやらなければいけない作業がなくなってきて、今朝も職員さんに「今日は何をしましょう?」と聞かれたのですが、「○○をしてください」と咄嗟には答えられませんでした。
 でも、三が日はお参りの人も多く、また「元旦は掃除をしてはいけない」という職員もいるので、今日がいわば‘掃除初め’。
 寒い日に草引きなどをしていると、芯から体が冷えてしまいますので、体を動かすような作業をそれぞれ考えてしていました。
 人が多かった時期は姿を見せなかった猫たちがゆっくりと背を丸めている姿を、最近よく見かけるようになりました。
 一時は7〜8匹いた猫たちも次第に減り、今では3匹程度になりました。
 20年ほど前になるでしょうか、野良犬がやはり7〜8匹いた時期がありましたが、一気に群れが絶えてしまいました。食べ物や病気の面で、自然界で生きていくことは大変厳しいのでしょう。
 厳しい寒さの中、少しでもあたたかい場所を探しては、背を丸めていました。





    さ   う   言   へ   ば    こ   け   し   に   耳   の   な   い   寒   さ       久保枝月






           凍った蹲と紅黄の千両 / 薄雪化粧の燈籠    マウスを載せると写真が変わります
 今朝はつくばいの水が凍りました。つくばいは絶えずポタポタと水滴が落ちているので、多少の冷え込みでは凍りません。
 今朝の最低気温は気象台で−0.6度(境内では−2度ほど?)と、それほどでもなかったのに、どうして凍ったのでしょう?
 もっと寒さが厳しい時には、つくばいから筧まで氷柱のようなものが出来ることがあります。
 このつくばいには、小鳥たちが頻繁に水を飲みにやってきます。ポタポタと落ちる水を止めると来なくなりますから、鳥たちは水質には敏感なようです。
 夏にはこの小さな‘水槽’で鳥たちが水浴びをします。主にはメジロです。そしてこれからの季節は、この水の中に南天など草木の実が入るようになります。

        ちょっと控え目な百両 / これから冴ゆる玉のコバルト マウスを載せれば写真が変わります
 鳥が実を洗おうとして落としてしまうのか、実をくわえていることを忘れて水を飲んで落としてしまうのか、つくばいを掃除するとたくさんの実が出てきます。
 南天、千両などの実がこれから熟します。その赤い色がもっともきれいなのが今の季節です。その色に引きつけられた鳥たちは、あっという間に実を食べ尽くしてしまいます。きれいな実が見られるのも、もうあとわずかです。
 自坊の庭には、万両、千両、百両が植わっています。本坊には十両があります。一両は森の中に生えているでしょう。いずれもおめでたい植物です。
 また、龍の髭の実「龍の玉」のコバルト色も、これからどんどんきれいになってきます。
 厳しい寒さの中でも、鳥たちや草木の息づかいを感じることができます。意外な大発見があるのも、冬の散策の楽しみです。意を決してお出かけください!





     実   千   両    猫   が   と   ほ   れ   ば   冴   ゆ   る   な   り        太田鴻村