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朝起きたら、屋根や木々の上にうっすら雪が積もっていました。
でも、三が日はお参りの人も多く、また「元旦は掃除をしてはいけない」という職員もいるので、今日がいわば‘掃除初め’。 寒い日に草引きなどをしていると、芯から体が冷えてしまいますので、体を動かすような作業をそれぞれ考えてしていました。 人が多かった時期は姿を見せなかった猫たちがゆっくりと背を丸めている姿を、最近よく見かけるようになりました。 一時は7〜8匹いた猫たちも次第に減り、今では3匹程度になりました。 20年ほど前になるでしょうか、野良犬がやはり7〜8匹いた時期がありましたが、一気に群れが絶えてしまいました。食べ物や病気の面で、自然界で生きていくことは大変厳しいのでしょう。 厳しい寒さの中、少しでもあたたかい場所を探しては、背を丸めていました。 さ う 言 へ ば こ け し に 耳 の な い 寒 さ 久保枝月
今朝の最低気温は気象台で−0.6度(境内では−2度ほど?)と、それほどでもなかったのに、どうして凍ったのでしょう? もっと寒さが厳しい時には、つくばいから筧まで氷柱のようなものが出来ることがあります。 このつくばいには、小鳥たちが頻繁に水を飲みにやってきます。ポタポタと落ちる水を止めると来なくなりますから、鳥たちは水質には敏感なようです。 夏にはこの小さな‘水槽’で鳥たちが水浴びをします。主にはメジロです。そしてこれからの季節は、この水の中に南天など草木の実が入るようになります。
南天、千両などの実がこれから熟します。その赤い色がもっともきれいなのが今の季節です。その色に引きつけられた鳥たちは、あっという間に実を食べ尽くしてしまいます。きれいな実が見られるのも、もうあとわずかです。 自坊の庭には、万両、千両、百両が植わっています。本坊には十両があります。一両は森の中に生えているでしょう。いずれもおめでたい植物です。 また、龍の髭の実「龍の玉」のコバルト色も、これからどんどんきれいになってきます。 厳しい寒さの中でも、鳥たちや草木の息づかいを感じることができます。意外な大発見があるのも、冬の散策の楽しみです。意を決してお出かけください! 実 千 両 猫 が と ほ れ ば 冴 ゆ る な り 太田鴻村
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