12/20版
お昼頃までは天気もよかったのですが、だんだん雲が多くなってきました。冬の京都は青空が長続きしません。冬の日差しは、それ以外の季節よりもうんとうれしいのですが・・・。
華やかだった紅葉期の‘置き土産’の紅い色がなくなったら、境内はまた一歩モノトーンの世界に近づいて行きます。それもまたいいものです。 本堂南側の阿弥陀如来の露仏のところに久しぶりに行ってみました。「露仏はここに座して、景色が移り変わるさま、通り過ぎる人たちを、1年中見てござるのだなぁ」と思いました。露仏の後ろから見るだけで、俗世を少し客観的に見られそうなのが不思議でした。 土 い ま だ 木 の 葉 の か た ち 山 眠 る 正木ゆう子
先日来、目星を付けていたのは、鐘楼周りの水仙。去年、大量に植えましたが、結局今年は一輪も咲きませんでした。球根は成熟しているように見えたのですが、植え替えのリスクがあったのでしょうか? そして、今年。先週探してみたところ、数株が花芽を持っていました。今日見ると、その数はずっと増えていました。今年は数十株は咲いてくれるに違いありません。職員さんたちが頑張ってくれた甲斐がありました。 数年後の鐘楼は、夏は紫陽花、冬は水仙に囲まれるでしょう。水仙の香りが漂ってくるのが楽しみです。 境内では、椿や山茶花、寒椿も咲いています。南天や千両の実は、今を盛りに赤く輝いています。いろいろなものが隠れている師走の境内、明日は冬至です。 仰 ぎ み て 冬 至 近 づ く 木 の 梢 阿部ひろし
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