11/9版
残念ながら、1日中曇りがちのお天気。時には時雨れ、時には陽が差す、京都の冬らしい日。「晴れていたらなぁ・・・」と、色付いた木々を見ながら何度も呟きました。
明日から一気に人が増えるので、いろいろな看板を出したり、少し早いですが萩の刈り取り作業をしつつも、いつでも写真が撮れるように常にカメラは近くに置いておきました。結局、作業も写真も中途半端・・・。 せっかく境内に来られても、メインの道だけ通って、サッと帰って行かれる方がおられます。境内をグルッとゆっくり一回りしないと、今日、いま、一番きれいな場所は見つけられません。その時々のベストスポットを見つけていただきたいのですが、「こっちこっち! あー、もったいないなぁ・・・ 教えてあげようか」と何度も思ってしまいました。
例年なら少し色付く程度なのが、今年は場所によっては見頃。緑、黄、赤の混じった景色も見られます。しかも、人の姿はまばら。「いい時にお越しになりましたねぇ。今年はいいですよ」と申し上げました。 「でも、こんなに早かったら、12月にはもう終わっているかも」と職員さんは心配顔。本堂の裏などは、まだほとんど緑ですし、塔の西側の黄葉するもみじもまだ青々としています。案ずるには及ばないでしょう。 か た つ む り 紅 葉 の 中 に 老 い に け り 大串 章
仕事を終えたりした鉦講の人たちが毎晩集まり、6時から鉦を打ってお勤め。だんだん調子も揃ってきました。 昔は鉦の講が3組あったようですが、今は1組のみ。若い方にもどんどん参加していただいてと思うのですが、お勤めの方では時間的に難しいかも知れません。 そんな真如堂十夜鉦講が無形文化財に指定されるかも知れないという話が持ち上がりました。「全国にも鉦の講があって無形文化財の指定を受けているけれど、お十夜発祥の寺の鉦講が指定されていないのはおかしい」と、鉦講員さんたちは残念がっておられましたが、ここに来てようやく調査対象となってきました。 ボクも毎日古文書を探して、真如堂の鉦講の由緒来歴を探しています。少しずついろいろなことがわかってきて、大変おもしろくもあります。 もし指定されれば、鉦講の人たちの大きな励みになるでしょう。ぜひとも指定していただければと、また資料を探す毎日です。 14日までは毎晩6時から約1時間、15日は朝から6時頃まで鉦の音が聞こえます。15日夕5時からは、本尊の扉を閉める法要があります。これは何ともドラマチックな法要です。 色付いた境内に響く鉦の音。みなさん、ぜひお越しください。 なお、自家用車は12月初旬まで乗り入れ出来なくなりますので、ご注意ください。 さぁ、10年に1度の紅葉を見に、ぜひ! 鈴 声 の 鉦 絶 え 間 な く 十 夜 寺 原田節子
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