11/3版
初霜、初氷、初冠雪といった便りが聞こえてくる頃となりました。
紅葉の盛りかと思う場所もあれば青葉の美しいところもありますが、京都市観光協会のアンケートには「色付き始め」と回答しました。 「見頃はいつですか?」「○○日に行く予定ですが、きれいでしょうか?」という電話がかかるようになってきました。もみじに聞いてもらわないとわかりません・・・。 今年の紅葉はきれいな気がします。もみじの葉が元気なのです。虫にもあまり食われていませんし、チリチリに乾燥してもいません。いきなり寒くなる気候は、紅葉のためには悪くありません。期待していいのではないでしょうか? できるだけ素晴らしい紅葉を見ていただくために、今年もお金と時間の許す限りの手入れをしました。植木屋さんの手を借りたのはもちろんですが、職員による境内全域の日常的手入れの効果も計り知れません。 石を置き苔を貼り、また今まで景観を損ねていた「たき火 たばこ禁止」の制札を移動して、今年初めて‘表写真’のような光景が見られるようになりました。ほとんど‘自力’作業でした。 今まで鬱蒼としていた桧の枝を植木屋さんに剪定して貰い、‘裏写真’のような景色が見られるようになりました。この剪定によって、本堂の回廊から比叡山がよく望めるようになったり、池越しに大文字山が見えるようなったりと、効果は絶大。木々の間に見える本堂の姿も美しいです。 美しい紅葉をご期待ください! コ ン ビ ニ に お 茶 が た く さ ん 文 化 の 日 塩見恵介
鉦を叩くのは1年ぶり。「ぶっつけ本番では揃わない」というので、今夜と明晩は練習をして、5日から15日までの本番に臨まれます。さすがに今日はミスなどもありましたが、これから日に日に揃っていきます。 凛と冷え込んだ境内に、澄み渡った鉦の音色が響き渡ります。この鉦の音が聞こえてくると、もみじが色付き、寒い季節が到来する実感が湧いてきます。 先日、本堂の中の音を外に流すためのスピーカーを交換しました。鉦の音自体は大音量なのですが、扉を閉めると小さくなってしまうので、アンプを通します。鉦の音がどんなふうに聞こえるか、試験しなくちゃ!
茶所横の去来句碑横の白い秋明菊や石蕗の花も目を惹きます。自坊の前にはピンクの八重の秋明菊も咲いています。 石蕗は少し大きすぎて風情に欠けますが、白やピンクの秋明菊が風に揺れている姿は、実にかわいく美しいですね。 酔芙蓉はまだ頑張って、毎日20輪以上の花が咲いています。さすがに花も小さくなって元気がありませんが、もう3ヶ月も咲き続けてくれています。 先日、木槿の剪定をしようとしたら、こちらもまだ咲いていました。6月末から咲いているのですから、もっとビックリです! 酔芙蓉も木槿も、長い間、本当にありがとう。もうしばらくしたら休眠して、また来年楽しませてください。
3年前の11月末、姫路市大塩にある野路菊の保存園で株を分けていただき、挿し芽などで増やしたものです。 今年6月には北参道の斜面に120株ほどを植えました。まだ小さな株ですが、みな蕾を付けています。数年後には株も大きくなって、きっとすごく見ごたえがあるようになっているでしょう! 楽しみです。 書院には、ここ数日でたくさんの菊の鉢が並べられました。菊作りは現貫主の趣味。自坊で大々的に育てておられた頃に比べると、鉢の数は少なくなりましたが、伊勢・嵯峨・肥後などの古典菊や大輪、盆栽などが数か所に配してあります。 話は飛びますが、最近、啄木鳥が木を突く音が盛んにします。歩いている人が足を止めて、どこから音がしているのかと探している姿もよく見ます。でも、なかなか見つかりません。 ボクはお墓で拝んでいた時、目の前の高い木で木を突いている鳥をたまたま目にしました。「こんな鳥が、あんなにも大きな音を立てるのか」というほど小さな鳥でした。 「トントン」という音を聞いて鳥を探す。何だかとっても愉快でしょう!? 紅葉だけではない晩秋の真如堂に、ぜひおいでください。 啄 木 鳥 や お の が こ だ ま の 中 に 棲 み 太田黄波
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