10/5版 




             本堂越しの朝日差す / 花の木に夕陽遮られ  マウスを載せれば写真が変わります

 10月最初の更新です。
 今日は爽やかで、過ごしやすい1日。昼間は27度近くまで気温が上がったので、少し汗ばむこともありましたが、カラッとしていて、どこかへ出かけたくなるような気候でした。
 出かけたくなるのは皆さん同じようで、明日から3連休ということも手伝ってか、今日の境内は観光客と思われる人の姿が普段よりも多く見られました。
 境内の木々の様子はそれほど大きく変わってはいませんが、朝夕がめっきり涼しくなったこともあって、「秋が深まったなぁ」としみじみ感じます。
 今日からもみじの枯れ枝除去作業を始めました。もみじは結構たくさんの枝が毎年枯れ込みます。虫などが原因の場合もあるでしょうし、日当たりも関係するでしょう。枯れた枝をそのままにしておくと美しい紅葉を妨げますので、取り除いてスッキリさせてやります。
 もみじは手が掛からず、勝手に紅葉していくと思っている方も多いでしょうが、土壌改良や施肥、害虫の防除、枯れ枝取り、古株が枯れるのに備えた新しい木の植え付けなど、1年掛けて手入れしているのですよ。
 本堂前の「花の木」の紅葉が少し進みました。境内一早く紅葉する木ですが、紅葉の進み具合はほぼ去年並みです。京都は関東ほどは残暑が残っていませんが、例年よりは暑いですから、紅葉は少し遅れるかも知れません。




      行   き   す   ぎ   て   金   木   犀   は   風   の   花          木村敏男





           やっと留まってくれました / 来た! 来た!    マウスを載せれば写真が変わります
 境内では、木槿、酔芙蓉、藤袴が咲いています。
 木槿はそろそろ終わり。長い間楽しませてくれ、テレビにも出演! ご苦労さま。ありがとう。
 酔芙蓉は花盛り。いっせいに咲くのではなく、毎日少しずつ咲くので、‘花盛り’という感じではありませんが、大きな豪華な花を長い期間楽しめます。
 開花が遅れていたくす玉咲の種類も、本格的に咲き出しました。ぜひご覧ください! と言いながら、写真はありません。
 今日のメインは藤袴。いえ、そこに来る蝶の浅葱斑アサギマダラです。
 残暑のためか、今年は飛来が遅れていましたが、2日にようやく初見参。昨日はつがいで来て、今日は3羽来てくれました。
 藤袴にしか来ない蝶なので、あまり遅くなると、花が枯れてしまいます。何とか花盛りのうちに来てくれて安心しました。
 浅葱斑が来始めてからは、カメラを持って花の周りをウロウロ。来ているのを見つけると、僧衣を着ているのもお構いなしに夢中になって写真を撮っています。
 しばらくは、腰に植木バサミと剪定鋸、首からカメラという日が続きそうです。


                 朝日に透かされる楓葉赤し     マウスを載せると写真が変わります
 朝日の中、参道を歩いていて、真っ赤なものが落ちているのにハッとさせられました。「何てきれいなんだ・・・」
 朝日が落ち葉を透かしていたのです。
 近くをバイクで走っていて、大きな栗のイガが落ちているのが目に飛び込んできました。思わず急停車。降りて近づいて見ると、イガの中には大きな栗がギッシリ! 痛いのを我慢しながら拾い、2つをバイクの前籠に入れて帰りました。大収穫!
 こんな小さな出来事の積み重ねに、秋の深まりをしみじみと感じます。皆さんの回りでもそんな小さな出来事がいっぱいあるでしょう?
 8日は寒露。秋もいよいよ本番です。つい先日まで、最高気温が35、36度と言っていたのが嘘のようですね。
 さぁ、秋の野に飛び出しましょう! いろいろな花が咲いています。たくさんの実が色付き、落ちています。ダイエットに留意しながらも、秋の味覚を満喫しましょう!
 朝晩の気温差に風邪を召されませんようお過ごしください。




    秋   の   野   や    草   の   中   ゆ   く    風   の   音          松尾芭蕉