8/31版
8月最後の日となりましたが、炎暑の日は続いています。今日の最高気温は36.3度でした。
どしゃ降りも降らないよりはマシですが、せっかくの雨がしみ込む前に流れ去ってしまいます。欲を言えば、乾いた大地に雨水が静かにしみ込んでいくようなシトシト雨が一番。雷雨はご遠慮申し上げます。 暑い夏がうれしい百日紅は、今が盛り。写真では1本の木に見えますが、中央右手に少し白い花弁が見えるのが近年植えた株。後ろに咲いているのは京都市の名木にもなっている、幹がすっかり虚になっている古木です。世代交代を感じます。 木槿は少雨の影響を受けて、花が小さく、元気に欠けます。 先日、テレビの歳時記風景の場面で、境内の木槿が紹介されましたが、元気もなく、あまりいい花ではないのが不本意でした。コメントを話すボクのアップが放映されたのは、超不本意でした。 茶所前のヘブンリーブルーは、ここ数日、1輪も咲きません。例年ならだんだん良くなっていく頃ですのに・・・。半分は涸れてしまったので、コスモスにでも植え替えようかと思っています。 酔芙蓉は八重の1株だけが毎日咲いてくれていますが、他の10株ほどはまだまだです。他のが咲き始める頃に、この株は花期を終えてしまうのではないかと案じます。人はそれぞれ個性があってもいいですが、花は咲くなら同時が見ごたえがあります。
実は、30日にボクは上高地で浅葱斑を見ました。上高地の奥、横尾から涸沢に登る川沿いに、藤袴が咲いていました。もう大半は盛りを過ぎていましたが、そこに3羽の浅葱斑があの独特の舞い方でやってきました。「あっ!」と叫んでいるうちに飛び去っていきましたが、里はまだ暑すぎて下りてこられません。もうしばらくは、‘避暑’していることでしょう。 境内の一角に百合の花を発見! それがあろうことか、‘百合の木’の根元で咲いていたのです!! 秋の黄葉が見事だというので、数年前、百合の木を求めました。百合の木は、その花の形から「チューリップの木」、葉の形から「半纏木」などとも呼ばれる北アメリカ中部原産のモクレン科の落葉高木です。 少し大きくなったので地に降ろしたのですが、どうも境内には似合わなさそう・・・。うまくいけば‘見どころ’になりますが、「こんな木は相応しくない!」と言われる可能性も大。「いずれ、植え替えるか、切ってしまうかしなければ」と思っていました。 その根元に、鉢植えの時の土に種が混じっていたのでしょう、見慣れない草が生えて大きくなってきていました。「百合かも知れない」と抜かずに置いてあったのですが、今日見ると、白い百合の花が咲いているではありませんか! 小輪で、清楚な花です。 しかも、百合の木の根元に百合の花!! 育て主に相応しいダジャレ的取り合わせではないですか! ぜひとも、木槿を撮りに来たテレビ局に、「真如堂にダジャレ的見どころアリ!」と知らせなければなりません! 暑い中の作業の辛さ吹っ飛ぶ、愉快な取り合わせでした! さぁ、明日から9月。今日は二百十日、今夜は満月、ひと月に満月が2回ある‘ブルームーン’です! 日 盛 り に 蝶 の ふ れ 合 う 音 す な り 松瀬青々
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