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          雲一つ無い青空に百日紅 / 陰影強い昼の境内   マウスを載せれば写真が変わります

 お盆が終わった今日も、暑〜い日となりました。日はガンガン照りつけ、蝉はうるさいほどに鳴き、真夏のような日。最高気温は37.1度まで上がりました。
 昨日までは墓参の方などで賑わっていた境内ですが、この暑さに訪れる人はごくわずか。少し遅れてお盆のお参りをされる方、観光で来られるわずかな方以外は、人影を見ることはありません。
 でも、夕方になると、つくつく法師が鳴いたり、カナカナのもの悲しい鳴き声が聞こえてきたりします。
 日の出の時間も8月初めと比べても10分以上遅くなり、日の入りは17分も早くなっています。立秋から10日過ぎ、季節は確実に移ろっていることを感じます。
 暑さを置き忘れたまま季節が進んでいるようにも思えますが、23日は処暑。今が厳しい暑さの最後のあがきでありますように。


 本堂から見る「大」 photo by T.T / 本堂を背に見る灯ろう   マウスを載せれば写真が変わります
 16日の夜、京都では「五山の送り火」が行われ、お盆に帰って来られたご先祖が再び冥府に戻られるのを送ります。
 京都3大祭(葵祭・祇園祭・時代祭)に五山送り火を加えて、京都4大行事とも呼ばれる大きな行事で、時代祭を除く3つは宗教的な意味合いを持っています。
 真如堂ではこの送り火にあわせ、本堂で精霊送りの法要を行って、本堂前に灯ろうを「大」の字に並べて精霊を送ります。
 以前は本堂脇の池に灯ろうを浮かべていましたが、池の漏水がひどくて水位が保てず、また灯ろうがクルクル回っているだけで、あまり印象も良くなかったので、2008年から現在の形に変えました。
 今日と同じくカンカン照りの本堂前の白砂の上に、99基の紙製の灯ろうを配置する作業は熱中症になりそう。大文字の火床は75基なので、始めた当初はその数で試してみましたが少しさみしく、試行錯誤して99になりました。数に意味はありません。
 7時半からの本堂での読経に併せて灯ろうを点しましたが、法要が終わる頃には参列者はほとんどおられません。参列された方々は、お焼香をした後、本堂の回廊から「大」をご覧になったり、ご自分の献灯された灯ろうを見に行ったり、8時から点る如意ヶ岳の「大」を拝したりして、お盆の最後の時を過ごしておられました。
 ボクにとって長かったお盆も、この行事をもって終わりました。




    い   ま   点   け   し    炎   色   た   ち   ま   ち   大   文   字          角川照子





             朝の酔芙蓉 / 夕の酔芙蓉      マウスを載せると写真が変わります
 酔芙蓉の花が咲き始めました。朝には真っ白、だんだん色が付いてきて、夕方にはピンクに染まります。
 成長が早いのと花の少ない時期に咲いてくれるのとで、今年、たくさんの酔芙蓉を植えました。昨年買った苗を大きく育てて定植したのです。
 苗には、一重、八重、くす玉の3種がありました。合計10数本植えましたが、そのうちの八重の1本が先陣を切って咲き始めました。
 他の株にもたくさんの蕾が付いていますので、これから順次咲いてくれるでしょう。
 同じ大きさの苗を植え、同じように水や肥料を与えても、大きさや花付きにかなりの差が出てきました。日当たりの善し悪しの影響です。「こんなにも差が出るんだなぁ」という程。陽の光が植物にいかに大切かを思い知らされます。「暑い」と言っていては申し訳ないかも知れません。


                ちょっとさみしいヘブン        マウスを載せれば写真が変わります
 茶所前のヘブンリーブルーは、昨年ほどではありませんが、今年も不調です。2メートルほどの間に植えたうちの3/5の葉が枯れてしまいました。
 同じ袋に入った種を蒔いて、無作為に植え付けをしたのに、西側の3/5はヘブンリーブルーとは違った紫色の色の花が咲き、葉が枯れ上がっています。東側の2/5は葉も元気で、花はヘブン色。
 まったく原因がわからず、お手上げ状態です。西側だから、西日が極端に強いというわけでもないのです。毎朝見ては、ため息をついてしまっています。せっかく、真如堂の‘名物’にしようと思っていましたのに・・・。
 本番はこれから。どのようになっていくか注視しながら、来年の対策を考えましょう。
 夕方から、ずっと雷がゴロゴロ鳴っています。今年のお盆は雷雨に泣かされましたが、天気が急変したり、不安定な空模様の日が多い気がします。
 まだまだ熱中症にもご注意くださいね。




      山    裏    に     大    鬼    遊    ぶ    稲    光          小島 健