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              残暑の境内 / 夕方の本堂(8/9)      マウスを載せれば写真が変わります

 立秋の頃から、朝晩が少し過ごしやすくなりました。昼間は35度を超える日があっても、熱帯夜でないだけで大助かり。
 雨は先月25日以来、2ミリ降っただけ。境内はカラカラです。
 酔芙蓉、藤袴、紫陽花などへの水やりが、今は職員さんたちの重要な仕事になっています。毎日大量に撒く水。どれほど水道代が掛かっているでしょう・・・。でも、せっかく水を撒いてもなかなか土の中までしみ込んではくれません。気のある人が撒くのと、そうでない人が‘適当に’撒くのとでは、大きな差があります。
 たとえわずかな雨でもいいですから、夜のうちに雨でも降ってくれれば有り難いのですが・・・。雨って、本当にすごいですねぇ。


         準備中の盂蘭盆祭壇 / さぁ、お墓にお参りしよう!   マウスを載せれば写真が変わります
 今日は本堂で精霊迎えの盆施餓鬼法要がいとなまれ、塔頭の檀信徒の皆さんがお参りになりました。
 障子などが開け放たれた広い本堂も、内陣・外陣ともに人でいっぱい。神妙な面持ちで法要に参列している方もあれば、廊下で涼んでいる人もありました。
 一山総出仕の「光明供錫杖」という法要に参列した人数百人の方々は、法要が終わると墓地の入り口で、高野槙を使って鉢に張った水を経木塔婆に水向けをして、それぞれの墓所に向かわれました。
 中には、歩くことさえ大変そうなお年寄りもおられましたが、不自由な体を押してでもご先祖のお墓にお参りしたいというお気持ちに、頭の下がる思いでした。
 この施餓鬼法要が終わると、いよいよお盆も本番。棚経も15日までがピークとなります。
 暑い暑い夏。僧にとっては過酷な毎日です。




   花   の   な   き   墓   一   つ   あ   り   盂   蘭   盆   会         山荘慶子





        西日に生える百日紅 / 供花にとまるはクツワムシ?   マウスを載せると写真が変わります
 境内では、木槿の花が見頃です。でも、少雨のためか、花が小さく、咲いている数も例年よりも少ない気がします。
 3年前に総門の外から移植し、新しい品種も追加しましたが、1本も枯れることなく、暑い盛りに花を咲かせてくれる木槿は、本当に有り難い存在です。
 一方、一昨年に正面参道脇に植えた百日紅は、今年はまったく咲いてくれません。植えてから数年はほとんど大きくならず、しばらくすると一気に成長することがよくありますが、そのパターンでしょうか?
 夕方、本堂の北側を通ると、背の高い百日紅の花に西日がちょうど当たっていて、とても綺麗でした。背もひょろ高く、本堂に遮られて日当たりもよくないために花付きは悪いのですが、この時はビックリするほど美しかったです。
 「この木にも、こんなに美しく輝く瞬間があってよかった・・・」と思いました。
 茶所前のヘブンリーブルーは、あまり調子よくありません。心配で、毎朝一番に見に行ってしまいます。
 今年はいただいた種を蒔いたのですが、同じ袋に入った種を使っているのに、半分は紫色の普通の朝顔。名の知れた種苗会社の種だったのに、どうしてこんなことになるのかと、見る度に思います。
 もう少し綺麗に咲いてくれたら、写真をアップさせていただきます。本番はまだまだこれからのはずですから・・・それまでに枯れたらどうしましょう・・・。
 お盆で忙しくて、写真を撮っている時間がありません。今回は、これにてオシマイ!!




      百   日   紅     茜   さ   し   き   て   燃   え   上   が   り          福屋千穂美