8/2版
今日も暑い暑い日となりました。空はまったくの夏色。
「こんな日には、きっと拝観にお越しになる方はおられないでしょう」と話していたら、夏休みということもあってか、涼を求めてか、少しはおいでくださいました。今日の拝観者数は1桁。暑い中、本当にようこそお越しくださいました。 書院の「涅槃の庭」を前に座っていると、これまたいい気持ち。大文字山も今日はよく見えました。16日にはあそこに送り火が灯されます。 ここでもまたゴロンと横たわりたい気分。こう暑いと、活動しようという気を削がれます。 もう一つの「随縁の庭」は白砂の照り返しが強くて、目にも眩しいくらいでした。 炎 天 を 来 て 炎 天 を 振 り む く 子 金田咲子
ヘブンリーブルーの種しか蒔いていないのに、中に普通の朝顔が1本交ざっていたようで、数日前から日に数輪花を咲かせるようになってきました。 肝心のヘブンは、あまりもの暑さに咲き控えているのか、今日は1輪も咲きませんでした。花のピークは10月ですから、まだ咲かなくても案じる必要はないでしょう。 蝉もよく鳴いています。 蝉取りをしていた親子連れに、「捕れましたか?」と尋ねると、クマ蝉ばかりの籠を見せてくれました。ボクたちの子供の頃は、クマ蝉が捕れるとうれしかったものですが、今はアブラ蝉のほうが珍しいぐらい。熱帯化を如実に感じる現象です。 でも、今年は蝉の声が「うるさい」とまでは思いません。蝉が少ないのか、耳が遠くなったのか、どっちでしょう? 今年整備した本堂裏の紫陽花園の株たちは雨を欲しがっていましたが、葉や茎に留まったまま動かない蝉の抜け殻をたくさん見つけました。紫陽花園は蝉の繁殖場にもなりそうです。
たとえ3輪でも、咲く度にその美しさには、一々感動させられました。暑い中に、どうしてあんなに大きくて清浄な花を咲かせることができるのでしょう? 自然って、本当にすごいですねぇ。 さて、いま盛りなのは木槿です。でも、こう暑いと、木槿の花も気の毒です。 いま、木槿を植えている総門内の場所は、土も悪く、乾燥しがちです。それでも、あんなにきれいな花を咲かせてくれるのですから、蓮花と同じく、感謝の限りです。 こんなに暑くてもいろいろな花が咲いています。人と同じく、暑いのが苦手な植物もあれば、大好きなものもあるようです。 暑くても木陰はいいですよぅー 経口補水液を片手に、どうぞご散策ください! 蓮 散 華 美 し き も の ま た 壊 る 橋本多佳子
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