7/27版 




          振り向いて! 麦稈帽の人 / 涼しげなる緑   マウスを載せれば写真が変わります

 今日も暑い一日でした。最高気温は37度。この1週間、暑さは日を追うごとに増し、今日はこの夏一番の暑さでした。
 36度は結構慣れっこでしたが、1度上がっただけで、体へのダメージはずいぶん違う気がします。‘刺すように痛い’暑さでした。
 こんな日に京都観光にお越しになる方は本当にお気の毒です。
 境内を訪れる人はまばらでしたが、市街地と境内とでは暑さは雲泥の差。今日は比較的湿度も低く風も少しあったので、蝉の声を包まれた木陰のベンチにいると、盛夏の雰囲気をたっぷりと味わえたでしょう。
 そんな中、ボクは境内の除草作業。さすがにあまり動きのある作業はしたくなかったので、噴霧器を背負って除草剤を撒布しました。除草剤もよく効くでしょう。
 本当に暑い暑い、土用の丑の日でした。




     夏   帽   子    う   し   ろ   姿   に   声   か   け   て        福田みさを





         肩を落とす藤袴 / この色がたまらない!   マウスを載せれば写真が変わります
 暑いのは人だけではありません。
 境内の野良猫たちはいっこうに姿を見せませんし、我が家の愛猫‘さくら’は板の間の冷たさを求めて、あっちでゴロリ、こっちでゴロリ。熱中症にならないか心配です。
 草も木も暑くてだらり。酔芙蓉や藤袴はすっかり葉を垂れていました。
 参道でご近所の方に「もう紫陽花を切ってしまわれましたか?」と尋ねられました。「もうほとんど切りましたけれど、ちょっとだけ残っていますよ」と答えると、「ちょっと切らせてもらってもいいですか?」と頼まれました。
 聞いてみると、土用の丑の日に、紫陽花の花を切ってきて乾燥させると厄除けになるというのです。
 ネットで調べてみると、夏の土用の丑の日の朝、葉を3枚付けた紫陽花の花摘んできて玄関の上に吊すと、1年間お金で苦労をしない。金沢では、土用3日目に、他家の庭から紫陽花1枝を盗んできて半紙に包み、紅白の水引をかけて、

                 咲き乱れる朝の木槿       マウスを載せると写真が変わります
玄関に逆さに吊るす。そして、「今日のよき日に紫陽花の金袋、紫色ぞ我がものと思え」という言葉を唱えると、お金に恵まれ、商売繁盛に繋がると信じられている・・・などと書いてありました。
 まったく困った風習です。流行ってもらっては困ります。紫陽花を盗っていかないで! 幸せや金運は自分でつかんでください!
 紫陽花はもう終わりですが、木槿はまだまだ盛り、絶好調です。
 自坊の庭には、桔梗が咲いています。カンカン照りの中で咲く様子は、涼しげでさえあります。
 木槿や桔梗のように、暑い時にだらっとせず凛としている姿を見ると、こちらまでシャキッとしてきます。「暑い、暑い」とばかり言っていずに、こう有りたいものですね。
 それにしても暑い・・・。


       朝日の当たる前のヘブン/ 新設の消火栓脇のヘブン   マウスを載せれば写真が変わります
 去年は植えても植えても枯れてしまい、結局1輪の花も見ることが出来なかったヘブンリーブル。土を入れ替えたりもしましたが、他の朝顔は育ってもヘブンだけはダメでした。
 いろいろ原因を探ってみましたが、土の消毒に使った石灰が悪かったのではないかと考えています。
 今年は土をごっそり総入れ替え。その甲斐あって、ほとんど枯れずに育っていますが、今年の心配は花が早いこと。ここ数日は、毎日1〜2輪ながら咲いています。
 ヘブンの花の最盛期は10月。8月から咲き始めて次第に花数を増やし、10月に盛りを迎えて、11月初旬まで咲いています。今まででも、7月にこんなポツリポツリと咲き続けることはなかったのですが・・・。早咲きの「アーリーヘブンリーブルー」でもないのに・・・。
 さて、暑さは当分続きそうです。どうか体調を崩されることがないように、よく寝て、しっかり召し上がってくださいね!
 高価な鰻など食べなくても、酷暑を乗り切りましょう!




     念   力   の   ゆ   る   め   ば   死   ぬ   る   大   暑   か   な          村上鬼城