7/21版 




          天気の定まらない日 / 朝のわずかな晴れ間   マウスを載せれば写真が変わります

 祇園祭の山鉾巡行の日(7/17)に梅雨明けした京都。カッと照りつける日差しの日が3日間続き、最高気温も連日36度を超えました。
 でも、昨日からはとても不安定な空模様となり、いきなり土砂降りになったかと思ったら、急に薄日が差してきたりと、目まぐるしく変わるお天気です。昨日は雷鳴も轟き、ひょっとしたら三重塔の避雷針に落雷したかも知れません。
 雨のお陰で最高気温は30度を下回りました。でも、湿度が高いので、さほど過ごしやすくありません。
 九州はまだ梅雨明けせず、大雨の日が続いています。
 「京都ではあんな雨は降らないなぁ」と思っていたら、15日には1時間雨量が90ミリを超えた場所があったそうです。境内でも溝や樋が溢れたり、土砂が流れ出したりしましたが、昨日・今日も短時間ながら激しい雨が降り、雨対策に追われています。まるで、梅雨の末期のような感じです。
 境内や建物の中は湿り気たっぷり。早く安心して窓を開け放せる日が来ないかと、夏空が恋しく思えます。




     蝉   声   に   ふ   く   ら   む   森   や   驟   雨   来   る          石野冬青





         もう早 紅葉? / 大きくなった菩提樹の実   マウスを載せれば写真が変わります
 色付き始めたもみじ。去年の秋の写真ではありません。今日撮れ撮れの写真です。
 境内では、樹全体や枝ごと色付いたもみじが何本も見られます。
 春に新しい葉を広げたものの、その後の水切れなどで葉に水が行き渡らず、紅葉したかのように色が変わっているのです。中には、茶色くなって枯れる寸前の木や真っ赤に色付いた葉を散らしている木もあります。
 そんな枝を切ってみると、中がほとんど空洞になっていることがあります。腐朽菌が繁殖して木の内部を腐らせるのです。カミキリムシの幼虫に食い荒らされ、太い枝がいきなり折れたりすることもよくあります。腐ったり食われたりした木は、だんだん水を吸い上げる力をなくして、やがて弱って枯れていきます。
 これだけ雨が降っても、その水を吸い上げられないこの木は、その一途をたどっているのでしょう。秋まで保ってくれればいいのですが・・・。
 菩提樹の実も大きくなりました。大きさとしたら、この状態がMAXでしょう。秋にかけて、茶色く熟していきます。


                 暑い盛りにありがたい木槿の花       マウスを載せると写真が変わります
 16日、茶所前の西洋朝顔(ヘブンリーブルー)が今年初めて咲きました。去年は結局1輪も咲かなかったので、一昨年以来ということになります。
 今日も咲いてくれるかなぁと期待していましたが、今にも咲きそうに大きくなった蕾が開くことなく萎れてしまいました。本番はまだまだ先ですから、これからどんどん咲き続けてくれるでしょう。
 さて、総門の駐車場付近では木槿が花盛りです。赤、白、桃、紫、八重、一重、様々な花が咲いています。暑い盛り、花の少ない時期に、有り難い花ですね。見頃はまだまだ続きます。
 他に咲いている花は、茶所横の緋扇水仙。鮮やかな花色が目を惹きます。
 今日、市街地を車で走っていると、百日紅がたくさん咲いていました。境内はまだ。やはり、市街地よりも少し涼しい境内では、花の開花時期も違ってきます。去年植えたものが咲いてくれるか、待ち遠しいです。
 明日は大暑。来週はまた夏空が戻ってきそうです。‘適度に’暑いことを願います。熱中症にご注意ください。




     今   日   落   ち   し   木   槿   を   今   日   の   箒   か   な       岡田史乃