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               思い思いの5月26日。晴れ。     マウスを載せれば写真が変わります

 今日は高気圧に覆われて、晴れ間の多い日でした。最高気温も27.2度と、6月初旬並みでした。
 ボクは午後に園芸作業をしていたので、暑くて汗をかきましたが、普通にしていれば少し湿度は高いものの快適な日だったのではないでしょうか?
 お天気の土曜日ということもあって、境内には結構たくさんの方がお越しになりました。
 でも、「たくさん」と思ったのは、普段の人影の少ない境内に慣れているからで、観光で来られたと思えるご婦人たちは、「永観堂は人が多いけれど、ここは静かねぇ」と、その静けさを打ち破るほどの大声で話しながら歩いておられました。
 子供たちは本堂前の白砂利で遊んだり、手水舎の柄杓で水遊び。緑陰に置いてあるベンチは、お茶を飲む人、お弁当を食べる人、読書をする人、パソコンを使っている人などで引っ張りだこでした。


             新緑を親に持つ‘子’のデビュー      マウスを載せれば写真が変わります
 新緑の色も落ち着き、もみじの梢には赤い種が目立つようになりました。緑と赤のコントラストがとても綺麗です。
 でも、それほど目立つわけではないので、通り過ぎていく人の多くは種に気がついておられません。もしお近くにもみじの木があるようでしたら、ぜひご覧ください。かわいいですから。
 気温が上がり、雨が多くなってくると、毛虫やイラガなどの害虫たちもますます大活躍します。外で草引きをするときなどにも、蚊取り線香が必須になってきました。
 つい先日、草刈りや草引きをしたばかりのところも、あっという間にもう草だらけになっていて、また一からやり直し。
 さすがに、虫も草も‘()る者’です。高齢者の多い真如堂の職員では、なかなか太刀打ち出来ない季節です。あー、忙しい。




     暫   く   は   五   月   の   風   に   甘   え   た   し          柳家小満ん






              ひっそりと皐月 / 少女色の更紗うつぎ     マウスを載せると写真が変わります
 花が少なくなってきた境内ですが、これから皐月が見頃を迎えます。といっても、皐月は本堂横の池の周りなどに少しある程度で、それほど植わっていません。
 「いつでも花のある境内」を目指して、近年いろいろな種類の花木を植えていますが、数年前に植えた卯木などが、まだ幼木ながらも花を咲かせています。あと5年すれば、それぞれが見応えのある大きさに育ってくれるでしょう。先の長い話です。
 「わぁー、かわいい。これ、何というお花かしら?」などと関心をもって見てくださると、我がことのようにうれしくなり、「よぉーし、また何か植えよう!」という気にさせられてしまいます。
 ボクは、時間の費やし方も出で立ちも、僧というよりはほとんど植木屋さんです。


            早いぞ、濃紫! / 名前で損をする       マウスを載せれば写真が変わります
 本堂前の菩提樹の蕾は先週よりも大きくなり、人目を惹くようになってきました。沙羅の蕾もはっきりしてきました。今年はいろいろな花が遅れていますので、菩提樹の開花は少し遅れて6月15日頃かも知れません。沙羅はあまり遅れたりすることがないように思いますので、両方が同じ頃に開花するかも知れません。
 本堂裏に新しく作った紫陽花園の花が咲き始めました。例年、一番早く咲くのは山紫陽花の仲間で、「濃紫」という品種などが色付いてきています。これからいろいろな種類が咲いてくるでしょう。
 最近は、4月頃から紫陽花が花屋さんの店頭に並んでいたりして、ビックリさせられます。今まで見たこともないような品種がどんどん出てきますが、もともとは日本原産の額紫陽花を改良したものです。
 「世話ができない」と、咲き終わった後に捨てられることも多いようですが、紫陽花園の充実のために、ぜひともお譲りいただければ有り難いです!!
 その紫陽花園の草むらに、蛇苺を見つけました。蛇が大嫌いなボクは、その名前を聞くだけでもゾッとさせられます。
 そのおぞましい名前は、蛇が食べるからだとか、これを食べに来る小動物を蛇が狙うからだとか諸説あるようです。蛇はイチゴは食べないでしょう・・・想像するだけでも嫌です。
 ちなみに、この紫陽花園付近には「毒ヘビ注意」の看板が立っています。「まむしを見た!」という人が数人いたので、念のために立てましたが、ボクは生まれてこの方、境内でまむしを見たことはありません。大丈夫そうですから、どうぞ紫陽花をご覧ください。
 あかん、蛇が頭から離れない・・・蛇の話題で終わっちゃうなんて、ヘビーです。




      蛇    苺     小    さ    く    赤    き    昼    の    夢          冨田みのる