3/30版
家の中より外にいる方があたたかい日でした。外は生暖かい風が吹き、土の中のバクテリアが活動を始めた‘春の匂い’があちこちでしていました。
先週は、境内に数本ある花の木でも、花が咲いている木はわずかでしたが、今日はほとんどの木が咲き始めていました。 動物、植物を問わず、雌よりも雄のほうが‘きれい’なのは常識? 雄株と雌株がある花の木の花も、もちろん雄株の花のほうがきれいです。朝や夕方の光を透かして見るとなおさらきれいですよ。 桜にばかり見とれていないで、他の花や木々にも目をやってみてください。ビックリするように美しい光景に出会えます。出会うべくして出会った景色よりも、予期もせず見てしまったハッとするような風景に心を奪われる季節。それが春ですね。 う ぐ ひ す の 笠 お と し た る 椿 哉 松尾芭蕉
枝が必ず三つに分岐するのが名前の由来で、沈丁花の仲間です。 「春されば まづさきくさのさきくあらば 後にも逢はむ な恋ひそ吾妹」と柿本人麻呂が詠んでいるように、春真っ先に咲くので、万葉の頃は「さきさく」と呼ばれていたようです。わかりやすい・・・。 鮮やかな花色を見せてくれているのに、気付く人はほとんどおられません。 本堂裏の
先日、植木屋さんが来たので、「今年は馬酔木がいいですよ。土壌改良してもらったお陰でしょうかねぇ」と言ったら、「そうですか! 圧力を掛けて、肥料や空気を送り込んだので、土がふんわりしたのでしょう!」とずいぶん喜んでおられました。「でも、今年はどこでも馬酔木が調子よさそうですよ」と重ねると、「・・・ あっ、そうですね」とガッカリ。可哀想なことを言ってしまいました。 本当に、今年は花も多く、花の色も透明感があって、とても綺麗です。ぜひともご覧ください! 境内にお越しになって、あっちもこっちも花を探してくださいね! 三 椏 が 咲 い て き の ふ の 夢 枕 手塚美佐
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