3/3版
今日は上巳の節句。
鳥の声も春らしくなってきました。今日はコゲラのドラミングの音も聞こえてきたそうですよ。 山茱萸の蕾はまだ固く、椿などもまだあまり咲いていません。馬酔木は先週とそれほど変わりません。植物が爆発的に動くには、もう少し時間が掛かりそうです。 「春はどこかな?」と探し求めて歩いている時は、ワクワクします。 『どこかで春が』という歌に「どこかで芽の出る音がする」という一節があります。「芽の出る音」が実際にするわけではありませんが、冬の間に溜め込んでいたものが春になって一気に弾けて開花する姿を彷彿とさせます。 「山の三月 日差しはすっかり春で、風には冬が居残っている。そんなない交ぜを繰り返しながら、日一日と春は進んでいます。 山 路 来 て 何 や ら ゆ か し す み れ 草 松尾芭蕉
昨年、大修理を終えた涅槃図は、本当にきれいです。古びた中にも驚くほど色鮮やかで、何度見ても魅了されます。 この特別公開を目当てに来られる方も多く、今日の拝観者は80人程度。特段大きな数字ではありませんが、極寒期などには拝観者「0」という日もあり、落胆するも甚だしいことのあった後、「80」は説明のし甲斐もある嬉しい数でした。 今年は、絵葉書とB5判の額入り写真を御参拝記念グッズとして新たに作りました。共に‘手仕事’ですがなかなかの出来映えだと‘一部’で評判です。 公開は4月1日まで。例年通り、「花供曽」付きです!
早咲きの紅梅がグズグズしている間に白梅が追い上げ、紅白共にきれいに咲いています。 あったかくなってから咲く桜とは違い、少し寒さをこらえながら見る梅の花は、何となく凛としています。 まだ‘色’の少ない境内にあって、この‘紅’はかなり目立ちます。それに惹かれてズカズカと立ち入られては困ります。梅の樹下あたりには、昨年蒔いたレンゲやシロツメグサの若芽がいっぱい出ていて、それが咲くのをボクは心待ちにしています。 春は、今まで仕掛けてきたことの成果が目白押しで見られます。‘仕掛け人’にしかわからない楽しみですが、上手くいけば、やがてお越しになった方々の目を楽しませてくれるでしょう。あそこも、ここも・・・。 冬は例年よりも寒かったですが、春は逆に少し暖かめになりそうですね。お天気が安定しません。体調を崩されませんように・・・。 紅 白 に 空 を 分 か ち て 梅 ひ ら く 高橋悦男
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