12/4版
今年の紅葉シーズン最後の日曜日は、曇りがちながら、時々晴れたり、時雨れたりの、まずまずのお天気でした。
紅というよりは茶色っぽく、あるいは黄色っぽくなったり、枯れてしまった葉も目立ちます。きれいな敷き紅葉は残念ながら期待薄です。 やはり、「頑張ったんだけど、残念だったねぇ」と、ねぎらってあげたくなります。 それでも、陽が差すと驚くほど鮮やかな色に変身! たくさんの人が集まってきて、木の回りには人垣ができ、たくさんのカメラが向けられます。 注目を浴びて、うれしい限りです。 障 子 し め て 四 方 の 紅 葉 を 感 じ を り 星野立子
このもみじを陽の光を透かして見た時の美しさ! 特に、西日が当たる頃が最高です。残念ながら、いいポイントには松葉杖では近づけず、今年は写真がありません。 例年、遅くまできれいなのは鐘楼前。今年は、垂れ下がっていた桧の枝を切ったので、すっきり見えるようになりました。 この後、隣の桧の枝打ちをしていて梯子から落ちたのですが、その場所もとても景観がよくなっています。 本堂の北側では、灯台躑躅の真っ赤な紅葉も目を惹いています。このあたりも、まだ十分見頃です。
嵯峨菊、肥後菊、伊勢菊などの古典菊、厚物、管物などの大菊など、いろいろな種類が紅葉を背景に並べられています。 結界風に仕立てた小菊が本堂の前の茶所のところにありますが、これも貫主作。株を分けてもらって寄せ植えしたものですが、茶店の人たちから「お客さんにとても好評だった」と聞かされ、うれしい限りです。 境内の彼方此方に咲く野路菊も、可憐で、控え目で、圧倒的な紅葉ばかりの中で、ホッとさせてくれる花です。折られたり踏まれたり可哀想な目に遭っていますので、来年はもう少し守ってやらねばと思っています。
毎朝、人の少ないうちに‘ブロア’という機会で、落ち葉を吹き飛ばして集める作業が不可欠になってきました。そして、もう少し人が少なくなったら、吹き集めた落ち葉を大きな袋に入れて回収する作業が始まります。いつもながらの師走の光景です。 人で埋め尽くされていた真如堂に、ようやくいつもの静かな雰囲気が戻って来ます。 人がいなくなってさみしいような、でも心落ち着く季節の到来。それまで、もうそう遠くありません。 今週も松葉杖で移動しながらの写真です。しゃがむことも難しく、まったく思うように撮れませんでしたが、来週はもっと落ち葉の風情の写真になっているでしょう。落ち葉に寝転んで撮ろうかな!? 皆さん方、お風邪などひかれませんように。 人 の 思 ひ 人 の 思 ひ に 散 る 紅 葉 井上哲王
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