10/28版
一気に季節が進んだようなここ数日。25日夜には近畿地方にも木枯らし1号が吹き、27日朝の最低気温は7.6度と、11月中旬並みの寒さ。境内はもう少し冷え込みました。
今年の紅葉は少し遅れるとの予想ですが、実際はこの後の冷え込み次第。境内は「花の木」と桜の紅葉が際立っていますが、もみじはまだほんの少し枝先の葉が色付いてきた程度です。 今年は虫による食害も少なく、風に煽られて葉が傷むことも大してなく、もみじの葉は健全。おまけに、ここ1ヶ月ほどかけて、境内のもみじや桜の枯れ枝を可能な限り取ったので、‘見かけ’がどことなくスッキリしています! 自画自賛? あとは、適度な湿度と昼夜の寒暖の差、順調な冷え込みを待つのみです。 手塩に掛けて手入れをしてきたもみじが、どうか皆さんに感動をしていただけるほどに美しく紅葉してくれることを、我が子のことのように願うだけです。 行 先 ち が ふ 弁 当 四 つ 秋 日 和 松永典子
朝夕の景色に、今までの境内とは違ってきた感じを持つようになりました。朝夕の斜めの光は、緑はより緑に、赤はより赤にと、‘本性’を顕わにしてくれるのかも知れません。今日は、「あっ、紅葉が進んでいるなぁ」と実感しました。これからは毎日が楽しみです。 紅葉が盛りとなっても、一番情趣深いのは朝か夕方です。わけても夕方。刻一刻と変わっていく紅葉の様子には、儚ささえ感じます。
実といえば、千両はもう真っ赤。南天も赤くなってきました。昨日は、傘を逆さにしてムカゴの実を収穫しました。柿もカラスと競って採りました。実りの秋ですねぇ。 境内の花は、茶所横の去来句碑の脇に咲く石蕗と貴船菊(秋明菊)。いろいろと楽しませてくれた酔芙蓉や藤袴は、そろそろ終わりです。 自坊では、十月桜が咲いています。これから4月まで、「どこにそんなに仕舞ってあったの?」というほど、次々と花を咲かせます。紅葉の季節に桜というのも奇ですが、真っ赤ばかりの中に‘箸休め’効果があります。 さぁ、もう11月。木々の毎日の移り変わりに目が離せなくなってきます。くれぐれも、まだ紅葉していませんよ!! 並 べ て は 数 へ て は 子 の 木 の 実 か な 吉成美代子
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