9/17版
今日は雨を覚悟していたのですが、起きてみたら、案外いいお天気。かなり蒸し暑いものの、何だか得したような気持ちになりました。
でも、「あの花は咲いているかな?」などと、歩くスピードを落として秋を探してみると、いろいろな発見があるものです。 今日、一番「きれいだなぁー」と思ったのは、陽の光に照らされてキラキラ輝いていた尾花。先日見た中秋の名月の情景とこの尾花の景色を瞬間的に頭の中で‘合成’して、もう一度お月見をした気分になりました。イメージって便利ですね。 萩の花も少し咲いて来ました。 京都地方気象台が公表している「生物季節観測」によると、今年のヤマハギの開花は6月21日だったとか。平年の8月31日、去年の9月22日と比べると、あまりにも早過ぎる開花です。気象台の標本株だけの異変なのか、気象が異常なのか、どちらでしょう? ちなみに、百日紅は平年よりも2週間遅れの開花だったそうです。 境内の萩はほぼ平年並みです。まだほんのわずかに咲いているだけなので、「わぁー きれい!」というには早過ぎます。 そろそろ、俳句を詠む人などから、「萩は咲いていますか?」という電話がかかってくるでしょう。咲いているとわかってお越しになっても、ドキドキ感に欠けて面白くないような気がするのですが・・・。 境内では毛虫が大発生。植木屋さんに薬を撒いてもらいましたが、まだ退治し切れていません。散策される時はお気を付けくださいね! 秋 の 野 に 咲 き た る 花 を 指 折 り か き 数 ふ れ ば 七 種 の 花 山上憶良
畦に大群落を作って咲くような景色は境内では見られません。あっちにポツリ、こっちにポツリというような咲き方です。 咲く場所は毎年同じなので、想定される場所をグルッと一回り。でも、‘想定外’の場所に、突然咲いていたりするから不思議。誰かが球根を移植したのでしょうか? そんなことをするのはボクしかいないはずですが・・・。 彼岸花にはいろいろな言い伝え、タブーがあります。「家に持ち込むとその家が火事になる」「亡くなった人や思いが花となったものだから、手折って持って帰ってはいけない」「もとは白い花だったのが平家の血で染まった」など様々。プラス思考のものはなさそうです。 ボクは韓国の言い伝えが大好きです。韓国では彼岸花を「想思華」と呼ぶそうです。彼岸花は、葉と花が別々に出るので、葉が花を、花が葉を見ることはことはありません。だから、花は葉を想い、葉は花を思う、それが「想思華」という名前の意味です。火事になるなんて言っているより、よほどロマンチックじゃないですか?
最後の株が蔓を伸ばしていたのですが、3日ほど前から急に萎れ始め、今日はもう諦めるしかない状態になりました。今年育てた株は30以上。それが、原因不明のまま、すべて枯れてしまいました。ショックというより他にありません。 今、種をいただいた朝顔が毎朝咲いていますが、朝のうちに花は終わって萎れてしまいます。 藤袴も今年は絶不調です。大きくならず、花期を迎える今になって、枯れていくものもあります。 ヘブンも藤袴も、気候だけが原因なのでしょうか? 同じ肥料を使っているので、それも疑われます。共に、また来年・・・。 いま元気なのは酔芙蓉。毎日、たくさんの花を付け、白から濃いピンクまで、1日のうちに楽しませてくれています。 少しずつ、でも確実に秋が深まっていく境内。ゆっくり歩いて、‘秋’を見つけてみてはいかがですか? と ど ま れ ば 我 も 素 足 の 曼 珠 沙 華 あざ蓉子
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