8/26版
目まぐるしくお天気も変わる日でした。
緑から黄色へと変わった葉が、ハラリ、ハラリと落ちてきます。掃除をしても、しばらくするとまた落ち葉がいっぱい。冬になるまで、こんな状態が続きます。一度に落ちてくれればいいのに、掃除人泣かせです。 毛虫の糞も木の下に落ちていることが多くなりました。暑さも峠を越して、虫たちも繁殖行動を開始したのでしょう。 お天気も定まらないので、いつもにも増して、今日は訪れる人もまばら。 静かな境内に、つくつく法師の声が響き渡る8月末の日でした。 八 月 の 桜 落 葉 を 掃 け る か な 富安風生
自坊の庭の株は、植木屋さんが植えた園芸用。「宮城野萩」でしょう。「夏萩」とも呼ばれ、8月頃からでも咲き出します。 境内に植わっているのは「丸葉萩」でしょうか。お彼岸の頃に咲き始めます。 萩の花は、少し涼しくなってから愛でるのがいいように思えます。 自坊の玉紫陽花も咲き始めました。 名前の由来となった玉のような蕾を見ていると、どれほど派手な花が咲くのだろうと思いますが、花はそれほど目立ちません。 こうして一つ一つ秋の花が咲き出してくると、蒸し暑さとは裏腹に、心は次第に秋模様に移ろっていく気がします。 でも、夏の花
今年は花も小さく不調の木槿が、せっかく日の目を見ると喜んでいましたのに・・・。 同じく不調の西洋朝顔ヘブンリーブルは、まだ1輪も咲かず。それどころか、少し大きくなったと思ったら、根元から次々と枯れていってしまいました。 いまはわずかに残った株と、急遽植えた普通の朝顔が、何とか1輪でも咲いてくれないかと願うばかり。去年の素晴らしく青い景色とはまるで違ってしまいました。 塔の横の百日紅も、今年は花がわずか。樹齢200年以上はあろうという古木ですが、幹に亀裂が入り、ひょっとしたら間もなく倒れるかも知れません。 「最期の花かも知れない」と思うと、たとえわずかな花弁しかなくても、しっかり見ておこうという気になってきます。 季節の移り目は、花を見ても、いろいろと思いにふけることが多いものです。 8月も終わります。まだ気を緩めず、暑さに対処なさってください。 仮 の 世 の 日 だ ま り と な る 百 日 紅 金田咲子
|